フォルクスワーゲン 新型ポロ1.2TSI/1.4MPI 海外試乗レポート(1/3)
- 筆者: 河村 康彦
- カメラマン:フォルクスワーゲン グループ ジャパン株式会社
クラスを超えた質感の新型ポロを先行試乗!
間もなくと予想される日本導入を前に、故郷であるドイツで新型ポロに乗って来た。
日本では今でも「VWと言えばゴルフ」というイメージを持つ人が少なくないが、実はポロも初代モデルは1975年の誕生と、ゴルフと同様の長い歴史を持つ1台なのだ。
そんなポロの5代目となる最新モデルを目の前にして、まずは心底驚かされた。その理由は、このモデルがまさに「クラスを超えた」というフレーズが相応しい、内外装の圧倒的な質感の持ち主であったからだ。
通称“ちり”と呼ばれるボディパネル間同士の隙間は小さく、サイドウィンドウと周囲のサッシ部分の段差もわずかなもの。
インテリアでは、ゴルフにも勝るとも劣らないダッシュボードの質感が目を引いた。これでは「ライバル車には到底勝ち目はない」と断言が出来るほどに、こうした見た目の質感が素晴らしいのが今度のポロの第一印象だ。
そんな新型ポロのボディサイズは全長×全幅が3970×1682mmで、全長が55mmほど延長されたものの全幅は殆ど変わっていない。2470mmというホイールベースも従来と同一ゆえに居住スペースはさほど大きくなっていないが、これはVWのラインナップ戦略としては賢明であったかも知れない。
何故なら、これでもし居住スペースが大きく改善をされていたならば、恐らく今度のポロは「兄貴分であるゴルフの市場を食ってしまう」という可能性が大きかったに違いないからだ。
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