フォルクスワーゲン パサート 試乗レポート

フォルクスワーゲン パサート 試乗レポート
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VWのフラッグシップが大幅にモデルチェンジ。国内へは全6モデルが導入された。

パサートは、フォルクスワーゲン(VW)の乗用車シリーズのなかではトップに位置するモデル。VWのクルマというとゴルフ、ポロ、ニュービートル、ルポといった小型車の知名度が高いので、どうしてもパサートはマイナーな存在だ。しかし、VWは今後、パサートから上の高級車路線を開拓しようとしている。今回のパサートのマイナーチェンジはその第一歩でもあるのだ。

外観は旧型と比べても、フロントグリルがちょっと張り出し、クロームメッキの縁どりが付いたのと、テールランプの形状もクリアレンズの中に2個の丸型ランプが入ったことが目につく程度。でも実際は、内外装を含めて2300ヶ所以上も改良されているのだ。

新開発されたV5エンジンは、最新テクノロジーが惜しみなく注ぎ込まれている。

ニューパサートに用意されたエンジンは、V5の2.3LとV6の2.8L。V6エンジンは旧型にも搭載されていたが、それを手直ししている。V5エンジンは新型の挟角エンジンで、可変バルブタイミング、可変インテークマニホールドなどの新技術を採用し、125kWの最高出力と220Nmの最大トルクを得ている。最初は、このエンジンのフィーリングから。組み合わされるミッションはマニュアルシフトモード付の5速AT。駆動方式はFFだ。

Dレンジにシフトしてスタートする。アイドリングからのアクセルレスポンスは結構、俊敏。トルク感がある。電子系の制御メカの効果だ。しかし、 4000rpmから上の回転域になるとトルクの盛り上がりはやや頭打ちになる。6500rpmまで上昇するのだが、回転に見合ったトルク感が得られなかった。0→100km/h 加速も12秒台なので、2.3Lセダンとしてスポーティとはいえない。やはり、走りの味を重視するなら、5バルブ化されたV6のほうが楽しい。

ドイツ車らしさが漂う室内は、タップリとした居住空間と質実剛健のインテリアが特徴。

パサートシリーズは4ドアセダンとステーションワゴンがある。今回のマイナーチェンジでは、ボディサイズの大きな手直しはなかったので、室内空間に関しては旧型と差は少ない。

セダンの居住性だが、着座位置に対してヘッドスペースはたっぷりとしている。とくにリアシートは、着座位置がやや高めだが、それでも広い。足元のスペースも広かった。ただし、FF/フルタイム4WD車ともにセンターコンソールの前からの張り出しと、フロアトンネルの盛り上がりで、中央部は足の置き場に困った。トランクの奥行は約1.06m、左右幅も1mちょっとあるので、広い。さらに12Vのコンセントも装備されていた。ワゴンはリアシートが6:4分割可倒式でラゲッジスペースとフラットになる。ゲート開口部のシル部分にメッキの化粧板が貼られているのは高級車の印象だ。

欧米では人気モデルとして認知され、昨年、累計生産台数1000万台を記録した。

パサートはこれまで日本市場ではVWの2ボックス車たちのカゲになって、目立たなかった。それを今回のマイナーチェンジを機に、表舞台へと引っぱり出そうというわけだ。確かに今回のパサートは、車格も1ランク上がった感じがする。とくにV6エンジンのモデルは、高級感がある。V5エンジンは、エンジン音と中・高回転域でのトルクがもう少しあれば、車格にふさわしい走りも楽しめるはずだ。でも気になるのは、パサートというクルマに対しての周囲の認知度。これがイマひとつ、不足している。インポーターには、これから大いにパサートの高級化をPRしてもらいたい。そうすれば、新しいパサートユーザーも増えるはず。クルマのクオリティが高いだけに、知る人ぞ、知る、というクルマにとどまっているのが残念だ。

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石川 真禧照
筆者石川 真禧照

1947年東京都生まれ。1970年日刊自動車新聞社入社。翌年同社退社後、フリーの自動車評論家となる。1982年「I.W.OFFICE」を設立し、自動車を中心としたメディア活動を開始。「自動車生活探検家」として、『GORO』『DIME』(小学館)、『HOT DOG PRESS』(講談社)、『カーセンサー』(リクルート)など多数のメディアで活躍、現在に至る。日本モータースポーツ記者会会員。日本自動車ジャーナリスト協会副会長。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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