フォルクスワーゲン 新型パサート・パサート ヴァリアント 試乗レポート／九島辰也(4/4)
- 筆者： 九島 辰也
- カメラマン：オートックワン編集部
新型パサートの走りは、想像以上の仕上がりだ！
パサートには、個人的におもしろいと思うシステムが標準装備されている。
それはドライバー疲労検知システム。VW初採用のこれは、ドライバーの集中力の低下を運転操作から検知するというもの。要するに、ステアリングやアクセルの操作が運転開始時からどう変わったのかをモニタリングするのだ。
で、そこに明らかな異変を見いだすと、アラーム音やインジケーター内の表示でドライバーに休憩を促す。これはVWによると事故の約25％がドライバーの疲労に起因するという結果から考え出されたそうだ。
そこで思い出したのが、ボルボのヒューマンセーフティだ。
これらを組み合わせたら、相当リアルに事故が減りそうな気がする。こうした安全装備は、各メーカーの垣根を外し、「超党派」でお願いしたいものである。
それはともかく、新型パサートの走りには驚いた。想像以上の仕上がりである。
小さいクルマの燃費を高めるのもいいが、こうした積載力のあるクルマにこそ本当はそれが必要なのである。その意味では、パサートがミドルサイズに一石を投じたのは確かだ。
欲をいうならば、次はこのエンジンをトゥアレグに載せてもらいたいのだが。
【PR】MOTAおすすめコンテンツ
外資系広告会社から転身、自動車雑誌業界へ。「Car EX」副編集長、「アメリカンSUV」編集長などを経験しフリーランスへ。その後メンズ誌「LEON」副編集長なども経験。現在はモータージャーナリスト活動を中心に、ファッション、旅、サーフィンといった分野のコラムなどを執筆。また、クリエイティブプロデューサーとしても様々な商品にも関わっている。記事一覧を見る
自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。
この記事にコメントする