フォルクスワーゲン パサート TSI Highline BLUEMOTION 試乗レポート/渡辺陽一郎(1/2)

フォルクスワーゲン パサート TSI Highline BLUEMOTION 試乗レポート/渡辺陽一郎
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アイドリングストップも備わり、10・15モード燃費は18.4km/L!

フォルクスワーゲン パサート TSI Highline BLUEMOTION

以前のパサートは、日本では注目度の高い車種ではなかった。

フォルクスワーゲンといえば、コンパクトなゴルフが主力。Lサイズセダン&ワゴンのパサートは、ゴルフを膨らませたような、密度感の薄い印象が付きまとった。Eクラスが中心のメルセデス・ベンツでは、コンパクトで低価格のCクラスになると有り難みが増すが、パサートはその逆だったように思う。

しかし、現行パサートはイメージがかなり違う。そのキモは、1.4リッターのターボでLサイズのボディを走らせるという、ハイパワー指向とは逆のダイナミズムがあるからではなかろうか。

先代ゴルフで、1.4リッターエンジンをベースに過給器を備えたTSIが普及を開始。現行型になって1.2リッターも登場すると、サイズの割に小さなエンジンを積むことが、一種のカッコ良さと見られるようになった。

パサートは、まさにダウンサイジングターボの真骨頂。アイドリングストップも備わり、10・15モード燃費は18.4km/Lに達する。輸入車には不利な燃費の計測方法ながら、国産セダンの1.8リッターエンジン搭載車並みの数値だ。

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あまり変更点はないが、改めて試乗してみると!?

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試乗車はパサートセダンTSIハイラインブルーモーションの2012年モデル。変更点はタイヤ空気圧警告灯のボタンが廃止され、空気圧の基準値設定をマルチファンクションインジケーターで行うようになった程度にとどまる。あまり変わっていないが、改めて試乗した。

 最も注目される点は、やはり1430kgに達するボディを、ターボ付きとはいえ1.4リッターの小さなエンジンで走らせること。予備知識がなければ、1.4リッターモデルとは思えない。低回転域の過給効果も十分にあり、発進直後から余裕のある加速を体感できる。

最高出力が122馬力、最大トルクが20.4kg-mという数値は、ターボなどの過給器を持たない2リッターのノーマルエンジン車と同等だ。しかし運転すると、2.3リッター並みの動力性能と受け取られる。最大トルクが1500~4000回転という幅広い領域で発揮され、ダイレクトに駆動力を伝えるATの7速DSGも装着されるからだ。

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細かなことをいえば、タコメーターの針が1200~1300回転を示している時、アクセルを軽く踏み増すと反応がいまひとつ良くない。1500回転以下では過給効果が乏しいためだ。それでもさらに少し踏み込めば、ギヤが1段下がってエンジン回転が過給領域に入り、加速力が自然に立ち上がる。

この時も7速DSGが効果的に働く。7速となればギヤ比の割り方も細かく、ギヤチェンジされても変速ショックは小さい。ゆったりとしたセダンに相応しい運転感覚を味わえる。最高出力が5000回転で発揮されるため、高回転域は得意ではないと思われるが、意外にも吹き上がりが良い。ATレバーをDレンジに入れた状態で、フルにアクセルを踏み込むと、シフトアップは6000回転付近で行われる。シフトアップ直後にエンジン回転が一旦下がると、回転数は最大トルクが得られる4000回転前後。

つまりフル加速時には4000~6000回転が維持され、動力性能を最大限度まで引き出しながら車速を高められる。

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渡辺 陽一郎
筆者渡辺 陽一郎

1961年生まれ。自動車月刊誌の編集長を約10年務めた後、フリーランスのカーライフ・ジャーナリストに転向。「読者の皆さまに怪我を負わせない、損をさせないこと」が最も重要なテーマと考え、クルマを使う人達の視点から、問題提起のある執筆を心がけている。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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