VWのプラグインハイブリッド第2弾「パサートGTE」は、GTIにも引けをとらないパフォーマンスを発揮!
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フォルクスワーゲン グループ ジャパン 株式会社(VGJ)は6月7日(火)、同社のプラグインハイブリッド(PHEV)第2弾となるモデル『パサート GTE/パサート GTEヴァリアント』を発表した。
同社は昨年9月、初のPHEV「ゴルフGTE」を販売開始している。
VGJによるとこれまでPHEVは、“充電機能のついたちょっと分かりにくいハイブリッド”といったイメージが定着してると分析。「ゴルフGTE」は、クルマの本質を追求し、走りと環境性能を両立するという独自のPHEVの価値を打ち出した。
そんなフォルクスワーゲン独自のPHEV「GTE」は、“EV(電気)で走る”、“HVで走る”、そして“GTEモード(エンジンとモーターをフルに活用したスポーティなモード)を使った走り”で、他社とは一線を画すPHEVであることを強調している。
実際にゴルフGTEを手に入れたユーザーからも、GTIのような鋭い加速、または走って楽しいEVであるといったGTEならではの特徴が大きく高く評価されているという。
現在、日本の乗用車市場は世界でも類を見ないハイブリッドマーケットの中、PHEVに関しては、近年の環境意識の高まりもあり、2012年以降徐々にその市場は拡大。
その中でも特に、2014年以降、ドイツブランドを中心に輸入車メーカーの参入により、翌2015年の輸入車のPHEV販売台数は前年比で倍増している。モデル数でいうと、2014年には3社4モデルだったのが、2015年には5社9モデルに増加。全体ではマーケットの12%を占めるまで、輸入車の割合が高まっている。
この背景には、ヨーロッパでのCO2規制、アメリカでのZEV規制といった、今後各国でどんどん厳しくなる規制にあわせ、各社が中長期的にPHEVを商品戦略の核として、重点的に開発を進めているといった背景がある。
フォルクスワーゲンでは、この流れは輸入ブランドだけでなく、国産各社も今後(新型プリウスPHVをはじめとする)新規モデル導入が予測されることから、PHEVセグメントの活性化が進むとしている。
そんな中、同社がPHEVセグメントでリードするべく投入したのが、GTEシリーズの第2弾となる『パサート GTE/パサート GTEヴァリアント』だ。
「パサート」は、世界累計販売台数2300万台を超えるベストセラーモデルで、現行の第8世代モデルでは、デザイン・走行性能・快適性・居住性に加えて、最先端の安全装備の数々を備え、2015年のヨーロッパのカー・オブ・ザ・イヤーをはじめ、数々の賞を受賞している。
今回発表された『パサート GTE』のパワートレインには、アイドリングストップ機能の“Start/Stopシステム”とブレーキエネルギー回生システムの双方を備えた“BlueMotion Technology”付きの1.4リッターTSIガソリンエンジン(115kW/156PS)とPHEV用に専用開発した3つのクラッチを内蔵する6速DSGギアボックスを装備。エンジンとトランスミッションの間には、発電機を兼ねた85kW/116PSを発生する電気モーターをコンパクトに挟みこんだ「GTE」専用のPHEVドライブユニットを採用し、駆動用バッテリーは、外部からの充電が可能なエネルギー容量9.9kW/hのリチウムイオンバッテリーを採用している。
走行モードは先述の通り、「EV」「ハイブリッド」「GTE」の3パターン。
「EV」の航続距離は国内で販売されるPHEV(セダン/ステーションワゴン)の中で最長となる51.7kmを達成。「ハイブリッド」ではエンジンとモーターを効率よく駆動して走行することで、ハイブリッド燃料消費率21.4km/L(JC08モード)を実現している。「GTE」ではアクセルレスポンス・ギアのシフトタイミング・ステアリングが自動的にスポーティな特性に切り替わり、同時にエンジンと電気モーターのフルパワーを得ることが可能となる。
エクステリアは、青いGTEエンブレムとLEDヘッドライトからラジエーターグリルの上部に伸びる水平ライン、フロントバンパーの左右にレイアウトされたC字型のLEDランプを採用。
インテリアでは、シフトノブにブルーステッチが与えられ、専用のレザー3本スポークマルチファンクションステアリングホイールなどを装備し、他のフォルクスワーゲンモデルに先駆け、デジタルメータークラスターの「Active Info Display(アクティブ インフォ ディスプレイ)」やヘッドアップディスプレイを新採用している。
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