フォルクスワーゲン 新型ゴルフ 試乗レポート(3/4)
- 筆者: 竹岡 圭
- カメラマン:村西一海
パワーと燃費を最大限引き上げる7速DSGの魅力
ゴルフ6は基本的にはゴルフ5のキャリーオーバーモデルと考えてもらっても差し支えないと思う。プラットフォームや足回りまで、ほぼゴルフ5と同じなのだ。
ちなみにパワートレインもすっかりお馴染みの組み合わせとなっている。一つは、既存の1.4Lシングルターボ+7速DSG、もうひとつは1.4Lツインチャージャー+7速DSG。どちらも7速DSGになったというのが、メカニズムでのポイントだ。
というのも、基本的にDSGは6速のものが最大トルク350Nmまで、7速のものが最大トルク250Nmまでという風に、トルクに合わせて組み合わせが決定する。だとすると、240Nmのツインチャージャーは、7速DSGでOK!というワケなのだ。
ちなみに6速DSGは湿式クラッチ、7速DSGは乾式クラッチを使っているのだが、やはり乾式の方がフリクションが少なく、軽量でコンパクトなため燃費が出しやすい。既存の技術でエコに対抗するVWとしては、全グレード7速DSG化は嬉しいニュースと言ってよいだろう。
ちなみに同じとはいえ、エンジンも多少手が加えられている。以前よりもより広い領域でフラットなトルクが得られるようになったのだ。
1,500~4,000rpmという広い領域で、シングルターボの方は2Lエンジン並み、ツインチャージャーのほうは2.4Lエンジン並みのパワフルさを発揮。排気量で換算すると40%のダウンサイジングに相当する。おかげで過去最高の燃費性能を達成し、時代にマッチしたパワートレインとなっているのだ。
この記事にコメントする