ゴルフ GTEは、フォルクスワーゲンお得意のダウンサイジングターボ1.4リッターの「TSI」エンジンに、外部からの給電が可能な電気モーターを搭載する。
トランスミッションはハイブリッドモデル用に開発された6速デュアルクラッチDSGが組み合わされ、ガソリンエンジンで150ps、モーターで109ps、システム総合出力は単純計算で259psを誇る、諸元から見てもホットなものだ。
しかし、日常生活レベルなら完全なるEVとして使用できることも魅力。
モーターのみの航続距離は約50km、時速130kmまでカバーするから、場合によっては週末のレジャーまでもをEVとしてこなす実力も兼ね備えている。
そのクリーンかつホットな走りをドライバーは自由に選択できる。
センターコンソールの、これまたブルーのステッチが施された質感の高いシフトノブ周りには、「E-MODE」「GTE」というボタンが用意されているのだ。
「E-MODE」を選べば、往復50km以内、さらにスタート時にバッテリーが満充電であること、という条件さえクリアしていれば、完全なEVとしての走行が可能。
「GTE」を選べばエンジンとトランスミッションのマップがスポーツモードに切り替わり、レスポンスが明らかにアップする。のみならず、ステアリングもダイレクトに切れ味鋭くなり、エンジンサウンドにチューニングまで施されちゃうんだからもうイケイケドンドン、電気版GTIに変貌する。
面白いのは、「GTE」でアクセルペダルを奥まで踏み込んでキックダウンさせると、エンジンとモーターが同時に作動して、エレクトリックブーストが作用するところ。
ギュン!と電光石火で始まるモーターのトルクがガソリンのそれにまぶされ、これがどんなかっていうと「超キモチイイ!」しか言葉が見つからないくらい。超速の貴公子なのだ。
そのどちらをも選択していないときは、「HVモード」が自動的に選択される。充電レベルやドライバーの運転に合わせて、クルマ側が勝手にエエ塩梅を探ってくれるのだ。
低速で走っているときは電気モーターで、また充電レベルが下がったり、ドライバーがアクセルペダルを踏み込んだときにはエンジンを作動させる。
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