VW 新型ゴルフGTI[GOLF7] 試乗レポート/今井優杏(3/3)

  • 筆者: 今井 優杏
  • カメラマン:和田清志・島村栄二
VW 新型ゴルフGTI[GOLF7] 試乗レポート/今井優杏
フォルクスワーゲン 新型 ゴルフGTI[GOLF7]と初代ゴルフGTI(右奥) フォルクスワーゲン 新型 ゴルフGTI(GOLF7)[ボディカラー:トルネードレッド] フォルクスワーゲン 新型 ゴルフGTI(GOLF7)[ボディカラー:トルネードレッド] フォルクスワーゲン 新型 ゴルフGTI(GOLF7)[ボディカラー:トルネードレッド] エクステリア・フロント正面 フォルクスワーゲン 新型 ゴルフGTI(GOLF7)[ボディカラー:トルネードレッド] エクステリア フォルクスワーゲン 新型 ゴルフGTI(GOLF7)[ボディカラー:トルネードレッド] エクステリア・サイドビュー フォルクスワーゲン 新型 ゴルフGTI(GOLF7)[ボディカラー:トルネードレッド] エクステリア・リア周り フォルクスワーゲン 新型 ゴルフGTI(GOLF7)[ボディカラー:トルネードレッド] エクステリア・リア正面 フォルクスワーゲン 新型 ゴルフGTI(GOLF7)[ボディカラー:トルネードレッド] フォルクスワーゲン 新型 ゴルフGTI(GOLF7)[ボディカラー:トルネードレッド] GTI専用フロントバンパー&専用グリル フォルクスワーゲン 新型 ゴルフGTI(GOLF7)[ボディカラー:タングステンシルバーメタリック] LEDポジション付バイキセノンヘッドランプ 画像ギャラリーはこちら

あまりに優秀“すぎる”DCC

フォルクスワーゲン 新型 ゴルフGTI[GOLF7]  試乗レポート[サーキット走行編8]/今井優杏フォルクスワーゲン 新型 ゴルフGTI(GOLF7) インテリア・ドライビングプロファイル機能

さて、これほどまでに革新的な新型ゴルフGTIだが、試乗してみると驚くほどコンフォート方向へ振られている事に驚いた。走り心地さえもしっかりと、日常ユースまでをもカバーしているのだ。

エンジンは2.0リッターのターボチャージャー付き直噴エンジンで、最大出力220ps、最大トルク350Nm。数字で見ると勇ましいが、そのパワーをきっちりと制御下に置いている。

ドライビング・プロファイル機能、いわゆるドライブモードは通常4つで、新型ゴルフGTIには第二世代となるアダプティブシャシーコントロール“DCC”が備えられているが、このDCC仕様になるとさらにエコ・スポーツ・ノーマル・インディビデュアル・コンフォートという5つの走行モードが選べる。

これはナビ画面にて選択可能なのだが(だから走行中にチョチョっと変更するのはけっこう難しい)、DCCによるサスペンションの減衰はもちろん、電動パワステ特性、エンジン応答性、DSGのシフトチェンジポイントなど、その制御ポイントは多岐にわたり、それぞれに応じた走行モードが瞬時に与えられるというもの。

このDCC、あまりに優秀すぎるがゆえにスポーツモードを選んでもしっかり安定志向のチューニングとなっていた。つまり、積極的に責めてもクルマ側が運転をサポートしてくれるということだ。

フォルクスワーゲン 新型 ゴルフGTI[GOLF7]  試乗レポート[サーキット走行編11]/今井優杏フォルクスワーゲン 新型 ゴルフGTI[GOLF7]  試乗レポート[サーキット走行編12]/今井優杏フォルクスワーゲン 新型 ゴルフGTI[GOLF7]  試乗レポート[サーキット走行編13]/今井優杏フォルクスワーゲン 新型 ゴルフGTI[GOLF7]  試乗レポート[サーキット走行編10]/今井優杏フォルクスワーゲン 新型 ゴルフGTI(GOLF7)[ボディカラー:トルネードレッド] 18インチアルミホイール(オプション)

獰猛さは無いものの、日常使いで頼りになる相棒

フォルクスワーゲン 新型 ゴルフGTI[GOLF7]  試乗レポート[公道走行編2]/今井優杏フォルクスワーゲン 新型 ゴルフGTI[GOLF7]  試乗レポート[サーキット走行編4]/今井優杏

サーキット走行で体感したのは、電子デファレンシャルロック“XDS”の進化版“XDS+”。

これはブレーキをかけていない走行状態すべてにおいて、コーナリング中の内輪ブレーキ圧を調整するもので、いわゆるトルクベクタリングのような作用をもたらすから、とにかくタイヤが積極的にコーナーの中へ中へと入っていき、運転がラクでしょうがない。

ステアリングも舵角をアシストする機能がついているために激しく右へ左へ切り倒さなくてもいいし、こちらもラク。一番驚いたのは市街地でこのスポーツモードを選択した際のエンジン回転数の低さと、そのために静粛性が非常に高く保たれるということ。さすがにサーキットではアクセルペダルを踏みまくるためにそうもいかないが、街中では安定して2,000回転以下でどんどんシフトアップしていくDSGの底力を見た気がした。

さらにエコモードなんて選んじゃったら市街地ではなんと1,500回転あたりでシフトアップしていくし、そしてそれに付随するエンジンのノック音や振動は感じさせないのだから、やはりTSI+DSGの熟成とダウンサイザーの先駆者はスゴいと感激した。ただし、エコモードは他に類を見ないくらいの本気エコモードなので、とにかく加速しない。ひたすら“のぺ~”っとしているのであった。

まるで高級車のようなGTIに、ギュンギュン乗りたい派はいささかの物足りなさを感じるかもしれないが、日常の相棒としては頼りになる存在であることは間違いない。

新型ゴルフGTIの魅力はあらゆるニーズに応えるレンジ、守備範囲の広さ・懐の深さ。家族全員で違った走行モードで遊べる、奥行きにあると思う。

[レポート:今井優杏]

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今井 優杏
筆者今井 優杏

自動車ジャーナリストとして、新車や乗用車に関する記事を自動車専門誌、WEBメディア、一般ファッション誌などに寄稿しながら、サーキットやイベント会場ではモータースポーツMCとしてマイクを握り、自動車/ モータースポーツの楽しさ・素晴らしさを伝える活動を精力的に行う。近年、大型自動二輪免許を取得後、自動二輪雑誌に寄稿するなど活動の場を自動二輪にも拡げている。AJAJ・日本自動車ジャーナリスト協会会員。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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