ミニバン人気復活か!?各社マイルドヤンキー狙いのデザイン取り入れSUV人気に対抗(2/2)

ミニバン人気復活か!?各社マイルドヤンキー狙いのデザイン取り入れSUV人気に対抗
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気になる新型セレナe-POWERはどうなる?

日産セレナ

セレナe-POWERは、どのようなユニットを搭載するかが問われる。ノートの場合でe-POWERユニットを装着すると車両重量が170kg増える。セレナの主力グレードは1650kgだから、e-POWERの搭載で1820kgになり、ノートe-POWERよりも約600kg、同じモーターを使う日産リーフと比べても360kgほど重い。ノートe-POWERの基本メカニズムは受け継ぐとしても、モーターと発電用エンジンをそのまま流用できるとは限らない。

そこで考えられるのが、2017年9月に発表される次期リーフのパワーユニットだ。現行リーフやノートe-POWERが使うモーターの動力性能は、大雑把にいえば2.5リッターの自然吸気エンジンに匹敵するが、次期リーフでは3リッタークラスに増強される。これを使えばオデッセイやステップワゴンのハイブリッドと同等の性能が得られ、セレナの搭載も可能だ。

JC08モード燃費は、ステップワゴンスパーダハイブリッドと同様に29km/L前後をねらう。価格は前述のようにライバル関係が激化しているから、ステップワゴンやヴォクシー系ハイブリッドと同等に抑える。

そして運転支援技術のプロパイロットは、モーター駆動に伴う出力とレスポンスの向上により、現行セレナで感じる追従走行時の鈍い加速感が解消されるはずだ。

以上のように今後のミニバンウォーズは、ヴォクシー系3車/ステップワゴン/セレナのハイブリッドを中心に競われる。価格帯は330万円前後と高いが、ハイブリッドの機能を考えると大いに注目される。 逆にオデッセイのハイブリッドなどは、価格がステップワゴンスパーダハイブリッドよりも60万円近く高いので、さらに売りにくくなるだろう。

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人気ミニバン上半期の登録台数

トヨタ 新型ヴォクシー

ちなみに2017年1~6月の累計登録台数は以下のとおりだ。

・ヴォクシー:4万3448台

・ノア:2万7290台

・エスクァイア:1万9787台

※ヴォクシー系3車合計:9万525台

・セレナ:5万4344台

・ステップワゴン:2万1752台

上記のように登録台数は明らかにステップワゴンが低いが、ハイブリッドの追加を伴うマイナーチェンジによって挽回のチャンスが訪れる。ただし、新型ステップワゴンの発売は前述のように9月下旬(受注開始は8月下旬頃)だが、大きな課題が待ち構えている。実はホンダでは8月31日には新型N-BOXが正式発売されて販売店が一気に慌ただしくなる。この影響でステップワゴンの顧客対応がおそろかになると、商機を逃す可能性が高いのだ。

また新型ホンダシビックも7月27日に発表しながら、納車を伴う発売は9月29日だから、ホンダは販売現場のことなど何も考えていないように思える。ホンダは以前からこのような無計画な新型車ラッシュがとても多い。

ステップワゴンスパーダハイブリッドは、顧客満足度の高い売り方をして販売を伸ばして欲しい。そうなれば圧倒的な販売規模を誇るトヨタも黙ってはいない。ヴォクシー系のToyata Safety Sense Cに改善を加えて歩行者の検知を可能にするなど、ライバル車と比べた時のデメリットを解消しようとするだろう。

日本に8つの乗用車メーカーが存在する一番のユーザーメリットは、こういった競争によって、価格を含めた商品力が高まることだ。

[Text:渡辺陽一郎]

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渡辺 陽一郎
筆者渡辺 陽一郎

1961年生まれ。自動車月刊誌の編集長を約10年務めた後、フリーランスのカーライフ・ジャーナリストに転向。「読者の皆さまに怪我を負わせない、損をさせないこと」が最も重要なテーマと考え、クルマを使う人達の視点から、問題提起のある執筆を心がけている。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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