トヨタ「ヴェルファイア/アルファード」の新型と旧型を比較してみた(5/5)

トヨタ「ヴェルファイア/アルファード」の新型と旧型を比較してみた
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グレード構成&価格設定

トヨタ 新型ヴェルファイア/アルファード

グレード構成は、直列4気筒のノーマルエンジンとハイブリッドの排気量が2.5リッターに拡大されたものの、新旧モデルで大きな違いはない。

価格は直列4気筒2.5リッターのXで比べた場合、新型が11万2068円高いが、リアサスペンションが独立式のダブルウイッシュボーンに変わり、電動パーキングブレーキ、LEDルーフカラーイルミネーションなどを加えた。多少は値下げされていると考えて良いだろう。

今は小さなクルマに代替えするユーザーが増えて、Lサイズのヴェルファイア&アルファードも価格競争力を強める必要がある。大量に売れることも分かっているので、新型は旧型に比べて買い得感を少し強めた。

進化度数:2点/10点(もう少し頑張りましょう)

総合評価

トヨタ 新型アルファード

新型は旧型の売れ筋路線を踏襲しながら、主に内外装の質感、走行安定性と乗り心地のバランスを向上させた。質感と乗り心地は、Lサイズミニバンにとって大切な快適性に影響するため、特に力を入れている。

ただし安全面では進化の余地を残す。緊急自動ブレーキを作動できる安全装備は、設計が古く歩行者などを見分けられない。2列目シートは寝そべった姿勢で走行できるから、衝突時にシートベルトが正常に機能しない心配がある。

トヨタ 新型ヴェルファイア/アルファード

見晴らし感覚を優先した高めの着座位置は、遠方が見やすい代わりに左側面と後部の死角を広げ、後退による縦列駐車や車庫入れはモニターに頼る。モニターの視野は、ドライバーが後方を振り返って直接確認する時に比べると狭いから、側方から接近する自転車などを見落としやすい。

そもそも後退は後ろを見ながら行うのが基本だ。モニター画面はインパネに装着されるので、後ろを見ている時はチェックできない。根本的な問題を抱えている。

そしてボディが大きく、着座位置が高いために周囲を見降ろし、なおかつフロントマスクが迫力満点となれば、ドライバーの心理に与える影響も推測できるだろう。

トヨタ 新型ヴェルファイア/アルファード

運転はもちろんすべてドライバーの責任で行うべきだが、今のクルマは進化して、メーカーは運転中の心理まで分析しながら高度な開発を行っている。ヴェルファイア&アルファードが、ドライバーをどのような気分にさせるのか、そこに思いを馳せる段階に至った。これはほかのミニバンやSUVにも当てはまる話だ。

ミニバンは今日のファミリーカーを代表する存在になった。同乗する家族はもちろん、周囲のクルマや歩行者を含め、すべての人達を安全に、そして笑顔にさせるクルマであって欲しい。

総合評価:2点/10点(もう少し頑張りましょう)

[レポート:渡辺陽一郎]

トヨタ「ヴェルファイア/アルファード」進化度数 総合結果

ボディスタイル&サイズ:1点

内装のデザイン&居住性:2点

動力性能 :3点

走行安定性 :5点

乗り心地 :6点

快適&安全装備 :1点

燃費性能 :7点

グレード構成&価格設定:2点

総合的な進化度数 :2点

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渡辺 陽一郎
筆者渡辺 陽一郎

1961年生まれ。自動車月刊誌の編集長を約10年務めた後、フリーランスのカーライフ・ジャーナリストに転向。「読者の皆さまに怪我を負わせない、損をさせないこと」が最も重要なテーマと考え、クルマを使う人達の視点から、問題提起のある執筆を心がけている。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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