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新型車解説 2007/8/30 13:20

トヨタ ヴァンガード 新型車解説

トヨタ ヴァンガード 新型車解説

世界を切り開く先駆者の登場

近年、トヨタによるニューカテゴリーカーは、目まぐるしい程の勢いで市場参入を果たし、しかもどれをとっても飛ぶ鳥を落とす勢いだ。そんな中、現ミニバンユーザーからの乗り換えや、若者、子育ての終わったシニア層などの広いユーザーをターゲットとして新たにSUV市場に投入されたのが、「世界を切り開く先駆者」の意も持つ、この”ヴァンガード”である。

ポストミニバン トヨタの意気込みとは

イメージ

新型ヴァンガードは“ACTIVE&LUXURY”を開発コンセプトに、ポストミニバンとしてのゆとりの動力性能や優れた操縦性・走行安定性が生み出す高い機動力と、洗練されたアーバンシーンに映える上質な内外装スタイルを兼ね備えた、乗る人のライフスタイルをより豊かに演出する新高級ミディアムSUVである。

V6 3.5Lエンジンや、S-VSC+アクティブコントロール4WD強調制御などの採用により、余裕の動力性能、優れた走行安定性と操縦性を体感させるドライビングとともに、クラストップレベルの環境性能と安全性能を実現している。

さらに、力強さと上質感が融合した内外装デザインや、7人乗車も可能な使い勝手の良い快適空間も備え、このカテゴリーへのトヨタの強い意気込みが感じ取れる。

フロントスタイリングリアスタイリングフロントビューリアビューサイドビュー

力強さと上質さを融合した内外装デザイン

インテリア

新型ヴァンガードのエクステリアデザインは、グラマーなフェンダーと厚みのあるバンパーで、ダイナミックでワイドなフロントマスクを演出。それによりSUVらしい迫力ある存在感を放っている。またグリルの横バーをメッキ加飾を施しており、両端に厚みと奥行きを持たせて、力強さを表現している。ヘッドランプは現行カムリをイメージさせる切れ上がったシャープな目で精悍さを演出。

また大型リアスポイラーを採用し、フロントからリアへと流れるように続く伸びやかなシルエットを創出。ボリューム感のある面を削ぎ出すことで得られる、シャープな造形処理により力強さと上質感を表現している。

サイドビューは全体的にどっしりと構えた印象を受ける。RAV4をベースにしただけあり、その雰囲気を感じさせつつも、新しいアウトライン構成で広大な室内を予感させ、また力強さの中にもどこかシャープ性を感じるシルエットになっている。リアビューは、リアライセンスガーニッシュにクロームメッキ処理を施した横長のオーナーメントを配することで生まれる高級感と、リアフェンダーから感じ取れるアクティブで安定感あるフォルムが、なんとも独創的な雰囲気を演出している。

インテリアは先進的なアーバンなライフスタイルに応える内装デザインで、細部にこだわった上質感溢れるデザインでまとめられている。インストメンタルパネルや、ドアトリム断面をできる限り引き締め、開放的でゆとりある室内空間を実現。全体的に横への広がりを強調する造形とし、先進性とスポーティー感を実現している。

さらにトヨタ初となるブロンズ調加飾やクロムメッキ処理を採用することで、さりげない上質感を演出している。また便利で使いやすい収納アイテムや、奥行き最大2.015mm、容量540Lの広大なラゲッジスペースでの多彩なアレンジ機能は、家族に最適“フレキシブルなUTILITY性能”を披露する。

シートには表皮に本皮とスエード調人口皮革“アルカンターラ”を設定し、さりげない高級感及び、大人の上質空間を演出している。内外装ともに、SUVらしい逞しさに加え、洗練された新しい個性を上手く表現していることがわかる。

また、内装部品の素材、加工法、接着材の見直しにより、ホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、トルエンなどの揮発性有機化合物(VOC)の発生量を抑制している。これは車室内の臭いや刺激臭を軽減するとともに、厚生労働省が定めている『室内温度指針値』を下回るレベルとし、業界自主目標を達成しているなど、ドライバーの身体や車室内空気質の快適性にも配慮している点は、さすがトヨタの印象を持つ。

オプティロンメーター3列目シートフロントシートリアシートシートアレンジ

運動性能のトータルバランスは充分 若者向けの大排気量エンジンも設定

2.4L 2AZ-FEエンジンV6 3.5L 2GR-FEエンジンタイヤ&ホイールヘッドライト

新型ヴァンガードの動力パフォーマンスは、V6 3.5L (2GR-FEエンジン 最高出力206(280ps)/6.200 最大トルク344(35.1kg・m)/4700)と2.4L (2AZ-FEエンジン 16VALVE 最高出力125(170ps)/6.000 最大トルク224(22.4kg・m)/4.000)の2種を用意。

V6 3.5Lは、アクセルを踏むと同時に体感できる余裕のパワーと、上出来の安定した走行性能を披露。パッケージからは想像もつかない圧倒的な動力性能、走行反応と優れた操縦性によって、安心して家族を乗せてアクティブなドライビングを楽しむことができる。

一方2.4Lも、それとは対象的かと言えばそうではなく、VVT-iを採用したことにより、吸・排気効率を高めることで走行中にじわじわと豊かなトルクを体感でき、充分に安定した伸びやかな加速と滑らかな走りを披露してくれる。このパッケージで3.5Lの大排気量を設定したのは、やはり若者層も想定したラインナップであるということだろう。また、アクティブトルクコントロール4WD搭載により、路面状況に的確に応じたきめ細かなフィードバック・フィードフォワード駆動力配分制御で、安定した発進・加速・旋回制御の実現。

さらに、S-VSC+アクティブコントロール4WD協調制御で、滑りやすい路面でのコーナリング時に急加速した際にも、車両の挙動が安定する方向へ操舵トルクをアシストしながら、ドライバーの意図する加速がもたらされるよう、4輪への最適な駆動力配分を行ってくれる。

トランスミッションは、3.5L車には5SUPER ECT 5速オートマチック、2.4L車にはSUPER CVT-iと7速スポーツシーケンシャルシフトマチックを設定。3.5Lの5SUPER ECTは、燃費の大幅な向上に貢献しながらも、発進・加速に対しては良好なレスポンス性能を献上し、高いドライビング性能を実現。

2.4LのSUPER CVT-iと同設定されている7速スポーツシーケンシャルシフトマチックは、優れた低燃費と変速ショックの少ない滑らかな走りを実現。特に、車速やアクセル開度の変化からドライバーの加速への意思を読み取り、リニアな加速感が得られる。

それぞれ良好な運動性能はもちろんのこと、抜群の加速性能と安定走行を追求した、トップレベルのミッションを設定している。またサスペンションは、フロントにマクファーソンストラット式を採用しており、優れた走行性能と良好な操舵フィールを確保。

リアにはダブルウィッシュボーン式を採用しており、直進安定性としなやかな乗り心地を実現。さらに、アブソーバーを斜めに配置したことにより、広大なラゲッジスペースも確保できた。

またシャシーは、全体的に剛性を高めた設計を施しており、それに伴い音の低減へも効果が期待され、ダッシュパネルの振動を抑制する構造の採用により、面剛性を高め、ロードノイズを抑制した静粛ボディーを実現。また床下部のフラット化により空気の流れをスムーズにする空力ボディーを採用している。さらに先進のメカニズム搭載で、坂道発進時に、車両のずり落ちを防止してスムーズな発進を実現するヒルスタートアシストコントロールと、急坂路の下坂時に車速を5Km/hにコントロールして車両の安定性を高めてくれるダウンヒルアシストコントロールを採用している。

ミニバン的な使い方と、ミニバンより走れる運動性能を理想とし、「新しいタイプのSVはどうか」という提案から誕生したヴァンガード。新しいパッケージと新たなセグメント開発には、新車市場低迷の中でクルマへの興味を引き付ける、快進打的役割を期待するメッセージが込められていることだろう。

はたしてトヨタの思惑はどのような形で市場沸騰へと繋がげてくるのだろうか。この車種だけに心底楽しみである。

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