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日本にない日本車 2011/9/11 00:00

日本にない日本車/トヨタ ヴェンザ(1/3)

関連: トヨタ Text: 桃田 健史 Photo: 桃田健史
日本にない日本車/トヨタ ヴェンザ

「トヨタ ヴェンザ」は、こんなクルマ

トヨタ ヴェンザ

なんだか不思議な、独特の風貌を持つ「トヨタ ヴェンザ」。

2008年に発売開始された、北米向けの5ドアハッチバックだ。全長x全幅x全高=4,801mmx1,905mmx1,610mm、ホイールベースが2,776mm。

「カムリ」ベースで、エンジンは直列2.7リッター(187hp)とV6 3.5リッター(268hp)の2機種。トランスミッションは6速ATで、駆動はFFとAWDがある。

価格は、2.7リッターFFの27,125ドル(1ドル80円換算で217万円)から、3.5リッターAWDの30,400ドル(243万円)まで。

「ヴェンザ」が誕生した理由とは?

「ステーションワゴンを復活させたいのです」(トヨタの米国人デザイナー)

筆者は2006年の夏、ロサンゼルス郊外にあるCALTY(発音はキャルティ)を取材した。

そこは、カリフォルニアにあるトヨタのデザインスタジオだ。その建物内部の、定板(じょうばん/水平に置かれた金属製の板)の上には、2005年のデトロイトショーで公開されたコンセプトモデル「FT-SX」が鎮座していた。米国人デザイナーは「FT-SX」を前に、前述のように語った。

さらに続けて彼は、こう言った。

「結果的に、SUVとのクロスオーバーを狙いました。車格としては、カムリとアバロンの中間ですね」

トヨタ カムリハイブリッドトヨタ アバロン

先日、日本国内でもハイブリッドモデルが発表されたばかりだが、それまで日本ではすっかり忘れられた存在となってしまっていた「カムリ」。だが、同車は北米市場で年間40万台強を売り上げるトヨタの最重要車だ。

そして「アバロン」は、日本で考えるなら「クラウン」をFFにした、と思えば良い。

それら2車の中間に「ヴェンザ」がいるのだ。

「FT-SX」が世に出た2005年は、アメリカでは90年代後半からのSUVブームがひと息ついた頃だ。

そうしたなか、日米欧メーカーは競ってクロスオーバーを開発していた。クロスオーバーとは、セダン、クーペ、SUV、ピックアップトラックなど既存のカテゴリーのなかのふたつを掛け合わせたクルマのことだ。

トヨタとしては、70~80年代にアメリカで流行した、あのステーションワゴンに目をつけ、そこに人気のSUVを掛け合わせた。

そして生まれた「ヴェンザ」は、子育てが終わった50代には「若い頃のクルマへの思い」をアピールし、また20代後半~30代の「既存のSUVでは飽き足らない」人にもアピールした。

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