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日本にない日本車 2011/8/10 13:02

日本にない日本車/トヨタ シエナ(3/3)

関連: トヨタ Text: 桃田 健史 Photo: 桃田健史
日本にない日本車/トヨタ シエナ

試乗した印象は至って「普通」なミニバン

乗り心地は、ごく一般的なミニバン、といったところだ。

パワステは軽さを主張せず、ガッシリとした手ごたえ感がある。しかし、路面からステアリングを通じて伝わる感覚がやや薄い、という印象。これは、コンクリート路面とオールシーズンタイヤの影響かも知れない。

また遮音性について、タイヤの走行音は気にならないが、エンジン音など車内への進入が若干気になった。

動力性能としては、2.7リッターは燃費重視型と思えるほどマイルドな加速だった。

日本人が欲しいとトヨタに言えば、そのうちトヨタは日本で売ってくれるか?その可能性は?

「難易度 10」

※難易度(1~10までの10段階、10が難度の最高値。筆者の個人的判断)

つまり、可能性は「0%」だ。

その理由はけっして、ボディサイズが大きいからではない。

本稿冒頭でご紹介した通り、日本におけるミニバンとアメリカにおけるミニバンは「違うカテゴリ」だからだ。ユーザーが求めているものが全く違うのだ。

日本はミニバン王国だ。

日本のユーザーはミニバンに対して「極めたミニバン」を求める。「極めた」とは、ボディサイズ、エンジンサイズ、使い勝手、走行性能など、それぞれの分野での特化を求めているということだ。

対するアメリカのミニバンの場合、「シエナ」のように「ファミリーのための最大公約数」を追い求める。「シエナ」を日本に持ち込んで、日本人ユーザーに見せ、そして乗せたならば、多分以下のような声が挙がるだろう。

「大味だ」

「つかみどころがない」

「大きい割には、車内がそれほど広くない。日本のトール系の方が広く感じる」

こうした声から、日本のミニバンがいかに特殊車両かという現実を思い知らされるだろう。

クルマとしての総合力では、日本のミニバンはアメリカのミニバンより数段優れている。つまり、クルマの出来としてみれば、「アルファード」「ヴェルファイア」は「シエナ」より勝っているのだ。

だが、アメリカ人は「アルファード」「ヴェルファイア」に対して、

「なんだか妙な格好の特殊なクルマだ」

というだろう。 日本とアメリカ、ユーザーのミニバンへの思いは相容れないのだ。

※「シエナ」についてもっと詳しく知りたい方は、北米トヨタのウェブサイト(英語)をご参照下さい。

http://www.toyota.com/sienna/?s_van=GM_TN_SIENNA_INDEX

筆者: 桃田 健史
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