日本のレースにファミリー客急増!スーパーフォーミュラの熱戦に満員のスタンドも熱狂(2/3)

  • 筆者: 山口 正己
  • カメラマン:Japan Race Promotion Inc. /松永和浩
日本のレースにファミリー客急増!スーパーフォーミュラの熱戦に満員のスタンドも熱狂
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遅れてやってきた暴れん坊が才能を開花

関口 雄飛 20号車

そんな中、後方集団で凄まじいバトルが展開していた。

富士スピードウェイは2005年にリニューアルしているのだが、その段階で最新の安全基準を満たしたことから、スペクタクルとはかけ離れた無難なコースになってしまっていた。しかし、このコースの随所で迫真のバトルが展開された。こんな激しいレースを観るのはいつ以来だろうか。

最も手に汗握らされたのは、関口雄飛。世間的に不良の部類に入る関口雄飛は、その度胸とリスキーなレース運びで根強いファンを持っている。2006年にフォーミュラ・トヨタ、2011年に全日本F3のチャンピオンを奪ったが、なかなか頂点に届かず、GT500に乗りながら力を出せずに埋もれた存在だった。

しかし、今年、闘将星野一義監督に見込まれてスーパーフォーミュラにデビュー。遅れてやってきた暴れん坊は、星野監督に「ガンガン攻めろ」という自由を与えられて、才能を開花させた。

残り5周1コーナーのブレーキングで勝負が

SUPER FORMULA 第3戦/富士

関口とアンドレ・ロッテラーのバトルは、実に壮絶だった。もしかすると、関口の走りは、ドライバーのモラルからは一線を超えたかもしれない激しさだった。関口はレース後、「飛び出してもいいから、絶対に譲りたくなかった」と言ったが、スーパーフォーミュラのトップ中のトップ、ロッテラーとガチで渡り合い、観るものを興奮させ、ついにはロッテラーに追撃を諦めさせた。

関口の闘争心は燃え尽きることなくさらに続いた。アクシデントでセーフティカーが入り、広がっていた各車の差が縮まったレース終盤、ロッテラーと争いながら、全車のペースに付き合わされる形で4位を走っていたヴァンドーンに追いついた。関口は、ヘアピンを立ち上がって300Rの高速から進入する通称ダンロップコーナーのブレーキングで、実に鋭くヴァンドーンのインを突いて前に出た。強引な関口のアタックに、さすがのヴァンドーンも為す術なしだった。

ヴァンドーンはその後ブレーキのトラブルからスピン、悔しいレースでリベンジを誓うことになったが、関口は勇躍3位表彰台に上がり、「表彰台はうれしいけど、3位じゃ悔しいです」と、らしいコメントを発した。

トップ争いにも変化が見え始めていた。J.P.DE.オリベイラとの差をジワジワと広げて逃げていた中嶋一貴だったが、終盤に、スピンした車両撤去のために導入されたセーフティカーでマージンは消え、その頃から、ペースが逆転したJ.P.DE.オリベイラが背後に食らいついた。

タイヤの状況から、J.P.DE.オリベイラがやや有利な展開だったが、ゴールまで5周。1コーナーのブレーキングで勝負がついた。J.P.DE.オリベイラがギリギリのタイミングで中嶋一貴を交わした。元々、中嶋一貴はブレーキングの巧さに定評があるが、J.P.DE.オリベイラはその中嶋一貴をブレーキングで抜き去った。

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樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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