トヨタの挑戦!“日本人としての誇り”が持てる日は?『WEC 2015年 第3戦 ル・マン24時間レース』【コラム】(1/2)

トヨタの挑戦!“日本人としての誇り”が持てる日は?『WEC 2015年 第3戦 ル・マン24時間レース』【コラム】
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最初から最後までポルシェのレースとなった今回のル・マン24時間レース

WEC ル・マン24時間レース

今年で83回を迎える歴史と伝統ある世界最高峰の自動車レース『ル・マン24時間』。今回は、このレースにおけるトヨタの挑戦をウォッチする機会が得られた。

ル・マン24時間レースは、FIA世界耐久選手権(WEC)の第3戦に当たる。昨年のチャンピオンであるトヨタは今年、第1戦のシルバーストーン、第2戦のスパフランコルシャンともに振るわず。しかもスパでは、日本人ドライバー中嶋一貴選手がクラッシュによる脊椎損傷にて入院となり、ル・マン24時間レース出場も危ぶまれていた。

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しかし迎えた6月初旬。中嶋一貴選手は早期退院を果たしてル・マン24時間レースに参戦が決まった。とはいえ今年のトヨタは、ライバルである王者アウディ、2年目のポルシェが3台体制でル・マンを戦うのに対して、2台体制という状況で戦うことになった。そして予選1回目、2回目が行われたわけだが、予選1回目でポルシェが3分16秒台という圧倒的なタイムで1~3位を確保。

次いでアウディが4~6位につけ、トヨタは7~8位につけた。予選2回目ではさらなるタイムアップが望まれたが、全チームとも記録を更新するには至らなかった。

WEC ル・マン24時間レース

そして決勝前、ドライバーの中嶋一貴選手に話を伺うと、「今回はノーミス、ノートラブルの先に答えがあると思います。淡々といきます」というコメント。一方の佐藤チーム代表も、「今回は一発の速さではなく、安定して走りきることを重視した作戦です」とコメントしてくれた。

迎えた決勝。大方の予想では、「ポルシェはあの速さをキープできない」と言われていたが、そうした予想を覆しポルシェは圧倒的な速さでラップを重ねていく。しかも、これまでル・マンにおいて5連勝し、常に完璧なレースを展開してきたアウディも、ポルシェに対してなす術がない模様。ポルシェとアウディで順位は激しく入れ替わるものの、アウディも決定打はなく、徐々にポルシェに離されていく。

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トヨタは常に、アウディの後塵を浴びていた。先にドライバーや代表が言ったように、ラップ自体は安定しており、ほぼノーミス、ノートラブルでレースは展開された。

しかし、ポルシェの速さは想像以上だったのだろう、レース展開において絡む感じは終始なかった。それがゆえに安定して走り続けはしたが、前を走るライバルをとらえることはなかったのだ。

こうして第83回のル・マン24時間レースは、最初から最後までポルシェのレースであり、大きなアクシデント等が一切ないままチェッカーフラッグとなったのだった。

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河口 まなぶ
筆者河口 まなぶ

1970年生まれ。大学卒業後、出版社のアルバイトをしたのちフリーランスの自動ライターとなる。1997年に日本自動車ジャーナリスト協会会員となり、自動車専門誌への寄稿が増え、プレイステーション「グランツーリスモ」の解説も担当。現在、自動車雑誌を中心に一般誌やwebで自動車ジャーナリストとして活躍。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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