【日本にない日本車】トヨタ アイゴ/桃田健史(2/3)

【日本にない日本車】トヨタ アイゴ/桃田健史
トヨタ アイゴ トヨタ アイゴ トヨタ アイゴ トヨタ アイゴ トヨタ アイゴ トヨタ アイゴ トヨタ アイゴ トヨタ アイゴ トヨタ アイゴ トヨタ アイゴ トヨタ アイゴ 画像ギャラリーはこちら

外装変更可、内部容量増大

トヨタ アイゴ

改めて、ボディデザインを見てみよう。

フロントマスクは、「X(エックス)」をデフォルメ。「×(バツ)」と言われようがなんだろうが、とにかく目立つ。

担当デザイナー氏は「毎日の生活のなかで、(このフロントマスクを見て)これ持ってて良かったいう実感を抱いて欲しい」と言っている。

全長は前モデルから25mm拡大して3455mm。「これでも欧州コンパクトカーでは、けっして大きくない、ちょうど良い大きさ」(トヨタ関係者)という。また、前後トラックは8mm拡大でドッシリ感、全高は空力を意識して5mm下げたが、前席のヘッドルームは7mm拡大。ホイールベースは2340mm。

トヨタ アイゴ
トヨタ アイゴトヨタ アイゴ

ボディスタイルは、初代と同様に3ドアと5ドアがある。

外装は10箇所が「取り替え可能」で、カラーコーディネーションが楽しめる。

そして車内に入って「ウァ~、随分質感が上がっなぁ」と思った。

そもそも「AYGO」はコスパ最重視で開発された。製造はPSAと共同出資で設立したTPCA(トヨタ・プジョーシトロエン・オートモーティブ)。その場所は人件費など固定費が抑制できるチェコだ。

筆者は以前、日経BP社発行の媒体の取材で同拠点を詳細取材したことがある。チェコの首都、プラハからクルマで1.5時間ほどの田舎町に、ポツ~ンとTPCAがあった。生産設備の基本設計はトヨタが行なった。PSAは部品調達や物流戦略を主体に担当していた。

先代アイゴ
先代アイゴの兄弟車にあたるプジョー107(旧モデル)先代アイゴの兄弟車にあたるシトロエンC1(旧モデル)

「AYGO」、「107」、「C1」という三兄弟を混流生産していた。取材当時、内装については「まあ、コスパ優先なら、これで仕様がないかな…」という印象を持った。

その後、マイナーチェンジを受けて内装も一部改良されたが、新型ではさらに大きく一歩、改良が進んだ。それは、表皮処理、部品の合わせなど部品そのもの精度や質だけでなく、外装と同様な「(外国人に向けた)アーバン・東京」の表現が、「空間の質感」を上げているのだ。

また、運転席に座ってみると、前モデルに比べて「ちょっとスポーティ」。そう直感した。これはダッシュボードのデザインによるものではない。プレスリリースを見ると、ステアリングアングルがこれまでの28度から26.6度へ。さらにシートのヒップポイントが10mm下がっているとある。また、シート高さ調整が付いた。

動力系では、エンジンは前モデルの排気量1.0リッター直列3気筒を改良した。驚くことに、燃費値やCO2排出量にしてプレスリリースに表記がない。前モデルで十分に改良が行われており、当然、今回の改良でも若干の向上はしている。そこが新型「AYGO」の商品として「キモ」ではない、ということだ。

この記事の画像ギャラリーはこちら

  すべての画像を見る >

【PR】MOTAおすすめコンテンツ

桃田 健史
筆者桃田 健史

日米を拠点に、欧州、BRICs(新興国)、東南アジアなど世界各地で自動車産業を追う「年間飛行距離が最も長い、日本人自動車ジャーナリスト」。自動車雑誌への各種の連載を持つ他、日経Automotive Technologyで電気自動車など次世代車取材、日本テレビで自動車レース中継番組の解説などを務める。近著「エコカー世界大戦争の勝者は誰だ?」(ダイヤモンド社)。1962年東京生まれ。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

MOTA編集方針

「車好きのみんなが見ているメルマガ」やSNSもやってます!
カー用品・カスタムパーツ

愛車の売却を、もっと楽に!もっと高く!

  • 一括査定はたくさんの買取店からの電話が面倒?

    これまでの一括査定は、たくさんの買取店からの電話が面倒でした。MOTA車買取なら、最大20社の査定額をwebで簡単比較。やり取りするのは査定額上位の3社だけ。車の査定が楽に完結する仕組みです。

  • 一括査定は本当に高く売れるの?

    これまでは、買取店に会わないと査定額がわからず、比較がしづらい仕組みでした。MOTA車買取は、申込翌日18時に最大20社を簡単比較。加えて、買取店は査定額上位3社に選ばれるために競い合うから、どうしても高く売れてしまいます。

人気記事ランキング
最新 週間 月間

新着記事

新着 ニュース 新型車 比較 How To
話題の業界トピックス・注目コンテンツ

おすすめの関連記事

トヨタの最新自動車ニュース/記事

トヨタのカタログ情報 トヨタの中古車検索 トヨタの記事一覧 トヨタのニュース一覧

この記事にコメントする

コメントを受け付けました

コメントしたことをツイートする

しばらくしたのちに掲載されます。内容によっては掲載されない場合もあります。
もし、投稿したコメントを削除したい場合は、
該当するコメントの右上に通報ボタンがありますので、
通報よりその旨をお伝えください。

閉じる