トヨタ86 カスタマイズ大作戦 その8 with TOM'S ~ミシュラン パイロットスーパースポーツと純正プライマシーHP タイヤ乗り比べ~(3/3)
- 筆者: 今井 優杏
パイロット・スーパースポーツ 215/40 ZR 18(TOM’S鋳造ホイール)
当然ながら17インチよりもさらにロードノイズを拾いやすくなり、車内の快適性は少し低下しますが、ハンドリング、特にコーナリング性能はコレがピカいち。
また、ブレーキの踏力に頼らずとも、想像以上によく停まるようになりました。
偏平率が小さくなっているので、路面のギャップなどは17インチよりもしっかり拾いますし、17インチでハンドルに感じた“ざらざらした”感触、つまり微振動ももう少し大きく伝わるようになりました。
直線道路や市街地においては、「わざわざこんなに高級なタイヤをこんな普通の道で履くこともないんちゃうん」ときっぱり思ってしまうのは事実です。18インチは17インチよりもさらに86には持ち余りする感があります。
しかし、全体的な見た目はやはりこの18インチを装着しているのが超絶カッコイイのです。タイヤハウスの隙間が狭まることによってのアカ抜け感、全体のシルエットがキュッと低重心化して、まさに走りを予感させるポテンシャルを秘めたスタイリングに生まれ変わってしまうのです(なんか新車のキャッチコピーのようですが)。
しかもそれが最高級スポーツタイヤ・ミシュランPSSであるという優越感たるや!
ブログアップの際に無駄に足元だけ写真に写してしまいそうな、嗚呼、自己陶酔…!
一般道での通常の走行性能は低下してもいい、でも見栄は張りたい、という方には迷いなく選んでいただいて間違いなし!
文句なしに足元のエバリ度はマックスです。
職人技が輝る『小林タイヤ商会』
さて結論ですが、当然のことながら「タイヤはTPOに合わせて選んだほうがイイんです」。スポーツ系チューニングといえば皆さん、とにかくスポーツタイヤを選びがち。しかしそのタイヤ、本当にあなたのクルマのスペックやあなたの運転技術に合っていますか?ということ。
もしそんなにゴン太トルクを備えていなければ、プライマシーHPのようなタイヤでも充分にクルマを楽しめますし、逆にオーバースペックなタイヤを選ぶことで、本当は素性のいいクルマの味を殺してしまっている可能性だってあるのですよ。
今回このタイヤ乗り比べでお世話になったのは新橋駅近くの『小林タイヤ商会』さま。
こちらは日本ミシュランタイヤ株式会社の広報部・H氏おすすめの販売店です。
なにがオススメか、それは組み換えをしてもらえばすぐに解ります。それはとにかく作業が丁寧なこと!
大型自動車用品店では作業効率を上げるためになかなかやることの少ない位相合わせからバランス取りまでを、ホイールに組む時間以上に時間をかけて作業してくれるので、タイヤがより真円に近い状態でホイールに装着されるという、まさに“タイヤのプロのお店”。
とくにメルセデス・ベンツなどアシの硬いクルマにはきっちり位相を合わせる作業をしないと、すぐにハンドルにビビりが出てしまい、お客様の満足度に繋がらないそうです。
この『小林タイヤ商会』さん、場所柄、法人車両や要人車両も多く手掛けられるのだそうで、そんな運転のプロからも御指名が入るほどの腕前。
“作業工賃”というものの価値を再認識出来る、職人技が光るお店でした。
有限会社小林タイヤ商会
〒105-0004 東京都港区新橋6-9-2 新橋第一ビル
TEL:03-3431-3621
営業時間:平日9:00-17:30 土曜9:00-15:00
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