トヨタ86 カスタマイズ大作戦 その8 with TOM'S ~ミシュラン パイロットスーパースポーツと純正プライマシーHP タイヤ乗り比べ~(2/3)

トヨタ86 カスタマイズ大作戦 その8 with TOM'S ~ミシュラン パイロットスーパースポーツと純正プライマシーHP タイヤ乗り比べ~
(左)ミシュラン プライマシーHP 215/45 R17 (右)ミシュラン パイロット・スーパースポーツ 215/45 ZR17 (左)ミシュラン プライマシーHP 215/45 R17 (右)ミシュラン パイロット・スーパースポーツ 215/45 ZR17 ミシュラン プライマシーHP 215/45 R17 ミシュラン パイロット・スーパースポーツ 215/45 ZR17 (左)ミシュラン プライマシーHP 215/45 R17 (右)ミシュラン パイロット・スーパースポーツ 215/45 ZR17 (左)ミシュラン プライマシーHP 215/45 R17 (右)ミシュラン パイロット・スーパースポーツ 215/45 ZR17 ミシュラン パイロット・スーパースポーツ 215/40 ZR 18 ミシュラン パイロット・スーパースポーツ 215/40 ZR 18 ミシュラン パイロット・スーパースポーツ 215/40 ZR 18 ミシュラン パイロット・スーパースポーツ 215/40 ZR 18 タイヤ履き替え作業中 画像ギャラリーはこちら

ミシュラン・プライマシーHP 215/45 R17(ノーマルホイール)

ミシュラン プライマシーHP 215/45 R17

現行プリウスに標準装着されていることで、“エコタイヤ”のイメージが強いプライマシーHP。しかし、ミシュラン公式ホームページでは『優れたハンドリング性能と、快適性を兼ね備えたプレミアムタイヤ』と記載され、特に“エコ推し”ではないのに気付きます。

実はこのプライマシーHP、ホンダ新型アコードやメルセデス・ベンツSクラスハイブリッドなどにも採用されるなど、錚々たるモデルが標準装着タイヤに選んでいる名品。プライマシーHPはただのエコタイヤなのではなく、エコ性能(つまり転がり抵抗軽減)にも優れたプレミアムタイヤだということになります。

タイヤ履き替え作業中

そしてその実力はスタートしてすぐに、改めて実感することが出来ました。

まずその静かさに感心。都内の路面ではロードノイズをほとんど拾わず、車内の静粛性がとても高いのです。隣に乗り込んだ編集部Tさんとの会話もごく小さな音量で出来る程。高架道路の金属製の継ぎ目も低い音でさらっといなしてくれました。

また、ハンドルに伝わる振動もほとんどなく、操舵も安定しています。長いRを描くループ状のコーナーもしっかりと路面を捉え、横ズレやブレの不安感がありません。とにかく乗り味がマイルドで優しいのです。

タイヤ履き替え作業中タイヤ履き替え作業中

しかも転がり感も非常に高く、信号停止までの距離合わせなどでアクセルをオフにし、惰性で走らせるとき、思ったよりも遠くまで車速が落ちずに転がります。なんだかクルマ全体が軽くなったように思えるくらい!

正直、「もうコレ(プライマシーHP)でエエやん、この86!」と叫んでしまった素晴らしさ。改めてポテンシャルの高さを思い知った気がします。

街乗りメインならプライマシーHPで十二分にくっきりとクリアな走行が堪能できるはず。

ただし、やはり過給している86が停止時から急にトルクをかけたときや、舵をかけながら急に再加速した際などには、ぐっとテールが滑る・ずれるような感覚も。その滑り出しのインフォメーションを正確に伝えてくれるのもプライマシーHPの素晴らしさではあるのですが、オートックワン号みたく過給したり、また、カゲキに振り回し気味で走りたい人にはやっぱ、モノ足りないかな。

パイロット・スーパースポーツ 215/45 ZR17

タイヤ履き替え作業中

たとえば同ミシュランで言えばパイロットスポーツ3のようなツナギとなるスペックのタイヤがないままに、プライマシーHPからイキナリPSSに乗り換えたせいか、トルクをかけた瞬間からすでに“路面を喰っている”感を味わいました。

時速0kmからの加速は踏み出し時に、ほんのちょっとひっかかるような感じ。プライマシーHPの時よりもアクセルの開度を多めにしないといけません。それは少しの差ではあるのですが、短時間でこうして乗り比べると実に明白。

プライマシーHPに試乗した時と同様、停止線をめがけてアクセルオフをしつつ距離を合わせようとすると、PSSの17インチはやはり路面をつかむせいでプライマシーHPよりも早いタイミングで車速が落ちて行きます。

タイヤ履き替え作業中

路面に対し高いグリップ性能があるということは、裏返せば転がりにくくしているというのと同じこと。市街地で特に複雑なコーナリングのない道路においては、ここまでのハイグリップは必要と感じません。

しかし、その効果は長いRのコーナーなどに入れば“弩級の安定感”という好感覚にいきなりころっと変貌を遂げます。

あまりにしっかりと路面を掴むので、お台場に向かうループ橋ではつい、いつもよりも速度域を上げてしまうくらいでした。ノーマルの86だったら、このタイヤよりパワーの方が勝るということは、どんなステージでもありえないんじゃないかな、と感じるくらいのしっかりグリップ。

加えて、このPSSはエクストラロードということもあり、通常のタイヤよりも当たりがやや硬い印象です。路面のギャップを乗り越えたときなどは、パンと弾くような感覚がありますので、逆に『三度のメシより峠が好きだ』もしくは『自宅がラリーのSSのように曲がりくねったターマック上にあるので、日々、藤原豆腐店のようにドライビングトレーニングをしながら帰路に就きたい』と仰るかたには最適のタイヤだと言えます。

17インチだと価格も安め。メンテナンス面でもお財布にやさしいですし。

[次ページに続く]

タイヤ履き替え作業中タイヤ履き替え作業中タイヤ履き替え作業中タイヤ履き替え作業中タイヤ履き替え作業中
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今井 優杏
筆者今井 優杏

自動車ジャーナリストとして、新車や乗用車に関する記事を自動車専門誌、WEBメディア、一般ファッション誌などに寄稿しながら、サーキットやイベント会場ではモータースポーツMCとしてマイクを握り、自動車/ モータースポーツの楽しさ・素晴らしさを伝える活動を精力的に行う。近年、大型自動二輪免許を取得後、自動二輪雑誌に寄稿するなど活動の場を自動二輪にも拡げている。AJAJ・日本自動車ジャーナリスト協会会員。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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