【DESIGNER’S ROOM】トヨタ 新型 クラウン デザイナーインタビュー/トヨタデザイン部 グループ長 藤吉 正一(4/4)

  • 筆者: 森口 将之
  • カメラマン:オートックワン編集部・茂呂幸正・トヨタ自動車
【DESIGNER’S ROOM】トヨタ 新型 クラウン デザイナーインタビュー/トヨタデザイン部 グループ長 藤吉 正一
トヨタデザイン部 グループ長 藤吉 正一さん トヨタ 14代目 新型 クラウン「ReBORN」 トヨタ 14代目 新型 クラウン発表会で話題を呼んだ「ピンクのクラウン」 トヨタ 14代目 新型 クラウン ロイヤル 専用設計のフロントフェンダー トヨタ 14代目 新型 クラウン アスリート専用フロントフェンダー トヨタ 14代目 新型 クラウン ボディサイドのフォルム トヨタ 14代目 新型 クラウン ロイヤル リアコンビランプ トヨタ 14代目 新型 クラウン アスリート リアコンビランプ トヨタ 14代目 新型 クラウン ロイヤル(左奥)/クラウン アスリート(手前・右) トヨタ 14代目 新型 クラウン アスリート トヨタ 新型クラウン チーフデザイナー 藤吉正一さんがオススメするボディカラー:ダークレッドマイカメタリック 画像ギャラリーはこちら

ピンクのクラウンもイイけれど・・・デザイナーいち押しカラーはコレ!

トヨタ 新型クラウン チーフデザイナー 藤吉正一さんがオススメするボディカラー:ダークレッドマイカメタリック【DESIGNER’S ROOM】トヨタ 新型 クラウン デザイナーインタビュー/トヨタデザイン部 グループ長 藤吉 正一

AO:ボディカラーについてはどうでしょう。CMに登場しているピンクも販売することになったそうですが。

F:ピンクはキャンペーンカラーとしての位置づけですが、「トヨタが変わる」ことの象徴として、限定でこういうクルマがあっても面白いかなと考えています。塗ってみたらそれほど違和感はありませんでしたし。

それ以外では、プレシャスブラックパールとプレシャスシルバーが、キラキラしつつもしっとりしていて、カタチを際立たせるという点でお勧めです。

個人的にはダークレッドマイカメタリックもお気に入りです。従来のクラウンでは赤系の色はあまりなかったのですが、けっこうカッコいいと思っています。

イマジネーションが膨らむ瞬間

【DESIGNER’S ROOM】トヨタ 新型 クラウン デザイナーインタビュー/トヨタデザイン部 グループ長 藤吉 正一トヨタ 新型 クラウンのミニチュアモデル ロイヤル・アスリートの全ボディカラー(+ピンク!)が大集合!

AO:ところで藤吉さんがデザインを進めていくうえで、イマジネーションが膨らむ瞬間は、どんな時でしょうか。

F:個性豊かなデザイナーがたくさん集まって、コンペを重ねたりしながら、1台のクルマを作っていくわけですが、そのときにまとまる方向ではなく、突き抜けていくようなアイディアが出てくるときがあるんです。その瞬間ですね。

「こういうデザインが好き」と決め付けてしまっては、そういう瞬間には出会えないでしょう。まとめに入ったら、コストや安全などを考えて、どんどん萎んでいってしまいます。人間って、居心地の良いほうに行きやすいのです。でもそれでは時代が追いついてしまう。

クリエイティブな仕事って、常に人の先を行かないとダメだと考えています。今、トヨタはそういう方向に向かっているので、これからも個性的なデザインがどんどん出てくると思います。

デザイナーを目指す君へメッセージ

トヨタ 14代目 新型 クラウン発表会でプレゼンするトヨタ自動車 デザイン本部 藤吉 正一 グループ長【DESIGNER’S ROOM】トヨタ 新型 クラウン デザイナーインタビュー/トヨタデザイン部 グループ長 藤吉 正一

AO:カーデザインを目指している若い読者へ向けて、アドバイスをいただけますか。

F:2つあります。ひとつは既成概念を取り去ること。クルマ好きであることは脇に置いといて、興味の範囲を広げていくことが大事です。知識や技能を吸収するスポンジの量を増やすのです。

ひとつのことに固執してしまうと、そこから抜け出せず、いいカタチが描けないのではないでしょうか。変わったデザインを見る機会を増やすことも重要でしょう。

もうひとつは、他人を納得させる能力を身につけることです。

スケッチの表現力もそうですが、話し方などのパフォーマンス面でも、自分の考えをまとめ、相手を納得させることが大切ではないかと思います。

フォルム全体に、クラウン変革の意志を感じる

トヨタ 14代目 新型 クラウン ロイヤル

クラウンが変わったのは顔だけではなかった。フォルム全体に革新の意志が込められていることが伝わってきた。

そしてトヨタがデザインを含めて、変革のまっただ中にいることも、藤吉氏の話を聞いて理解できた。

これからどんなカタチのクルマを描いて、僕たちを楽しませてくれるのか。期待できそうだ。

[インタビュー:森口将之]

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森口 将之
筆者森口 将之

1962年東京都生まれ。モータージャーナリスト&モビリティジャーナリスト。自動車専門誌の編集部を経て1993年フリーに。各種雑誌、インターネット、ラジオなどのメディアで活動。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。グッドデザイン賞審査委員。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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