トヨタ SAI グレード比較(1/4)
- 筆者: 松下 宏
- カメラマン:トヨタ自動車株式会社/原田淳
プリウスに先進機能と充実装備を施した「SAI」
ハイブリッド車の展開を進めるトヨタが、新しく投入したハイブリッド専用車がSAI(サイ)。SAIという車名は“才”や“彩”を意味する言葉として付けられた。
SAIは、先に発売されたレクサス HS250hのトヨタ版となるクルマで、4ドアセダンのボディや基本メカニズムは共通。2.4リッターエンジンにハイブリッドシステムのTHS-IIを組み合わせている。これによって10・15モード燃費で23km/Lを達成しているのもHS250hと同じだ。
プリウスと同様、トヨタ店、トヨペット店、カローラ店、ネッツ店と、トヨタの全ディーラーで販売されている。装備の違いによって「S」と「G」の2グレードが設定され(ボディタイプや基本メカニズムは共通)、先進の安全装備を標準で備えた「ASパッケージ」がSとGの2グレードにそれぞれ設定されている。
SAIに搭載されるエンジンは2.4リッター直列4気筒。カムリなどに搭載されているエンジンをハイブリッド用に改良し、効率の高いアトキンソンサイクル(少ない圧縮で高い膨張比を実現させることで、熱効率を向上したエンジン)にして搭載している。これに、ハイブリッドシステムのTHS-IIを組み合わせた。
システムの構成自体はプリウスと同じだが、モーターはよりパワフルなものを積み、電池も多く搭載している。そのため、走りの「余裕」はプリウスよりも大きい。
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