“激似”対決!ルーミー・タンク・トール・ジャスティ vs スズキ ソリオ どっちが買い!?徹底比較(2/2)

“激似”対決!ルーミー・タンク・トール・ジャスティ vs スズキ ソリオ どっちが買い!?徹底比較
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動力性能比較/ルーミー・タンク・トール・ジャスティ vs ソリオ

ダイハツ トール Gスズキ ソリオ バンディットハイブリッド

ルーミー4姉妹車が搭載するエンジンは直列3気筒の1リッター。ノーマルエンジンとターボを用意する。

ソリオは直列4気筒の1.2リッターで、ノーマルタイプ/マイルドハイブリッド/フルハイブリッドの3種類を設定した。車両重量はルーミー4姉妹車のノーマルエンジンが1070~1080kg、ターボが1100kgだ。

ソリオは売れ筋のマイルドハイブリッドが950kg、フルハイブリッドでも990kgだから1トン以下に収まる。

ルーミー4姉妹車のノーマルエンジンは、軽自動車のダイハツタントやホンダN-BOXから代替えするならさほど不満を感じないが、コンパクトカーとしては幅広い回転域で動力性能が不足する。

ソリオと比べても排気量が200cc下まわって車両重量は100kg前後は重いから、ルーミーが見劣りする。

一方、ルーミー4姉妹車のターボは動力性能が1.5リッター並みに増強され、加速性能にも余裕を感じる。特に3500回転付近から加速が活発化するが、2400回転以下では相対的に駆動力が下がる。しかも2000回転付近では大きなノイズが発生して、全般的にルーミー4姉妹車のエンジンは不満が多い。

その点でソリオは平凡ながら使いやすい。フルハイブリッドではエンジン回転が下がった時にはモーターの支援が効果的に働き、運転がしやすく感じる。

勝者:ソリオ

走行安定性比較/ルーミー・タンク・トール・ジャスティ vs ソリオ

ダイハツ トール G

両車ともに全幅が狭めで天井が高く、高重心になるからカーブを曲がる時はボディが大きめに傾く。走行安定性は高くない。

その上で比べるとソリオが勝る。操舵に対する反応が鈍く後輪の接地性も十分とはいえないが、運転中にさほど不自然には感じない。2015年に発売された現行ソリオでは、プラットフォームが刷新されてボディも軽くなったためだ。

一方、ルーミー4姉妹車のプラットフォームは、2004年に発売された初代ブーン&パッソと基本は同じで、もともと想定していた車両重量は900kg前後になる。そこに補強を加えたとはいえ約200kg重いボディを組み合わせたから、当然に無理が生じた。

安定性を保つために後輪の接地性は下げられないから、14インチタイヤのノーマルエンジン車は、峠道では前輪側のグリップが下がって旋回軌跡をソリオよりも拡大させやすい。

ボディが捩れる印象も受ける。カーブを曲がる時は、ソリオよりもボディが大きく傾く。これに比べるとルーミー4姉妹車のターボは、足まわりの設定が少し硬く、車両の向きを少し変えやすい。ターボには15インチタイヤ装着車も用意されて違和感を抑えたが、それでもソリオの方が運転感覚が優れている。

勝者:ソリオ

乗り心地比較/ルーミー・タンク・トール・ジャスティ vs ソリオ

スズキ ソリオハイブリッド

ルーミー4姉妹車の足まわりは、ノーマルエンジンとターボで設定が異なる。

ノーマルエンジン車の足まわりは、ゆったりした乗り心地をねらって少し柔らかいが、路上の細かなデコボコを微振動として伝えやすい。14インチタイヤの指定空気圧は、転がり抵抗を抑えて燃費を向上させるために前後輪とも260kPaと高く、足まわりのコスト低減の影響もあって粗く感じる。

ターボの15インチタイヤ装着車は少し硬めだが、タイヤの指定空気圧が250kPaと若干低く、細かな粗さは伝えにくい。好みによって選択の変わる範囲だが、15インチタイヤを履いたターボの引き締まり感を好むユーザーもいるだろう。

ソリオも硬めの乗り心地だが、粗い印象は抑えた。

勝者:ソリオ

安全&快適装備比較/ルーミー・タンク・トール・ジャスティ vs ソリオ

ダイハツ トール Gスズキ ソリオハイブリッド

ルーミー4姉妹車が用意する安全装備ではスマートアシスト2が注目される。センサーには赤外線レーザーと単眼カメラを使い、時速50kmを上限に緊急自動ブレーキを作動できる。危険が生じた時の警報は時速100kmでも作動する。

また歩行者については緊急自動ブレーキは作動しないが、時速50kmを上限に警報を行う。価格は6万4800円だ。

ちなみにルーミー4姉妹車の開発と製造を行うダイハツのタントは、ほぼ同じ時期に改良を行ってスマートアシスト3を採用した。

価格を高めずにセンサーを2個のカメラに変更。時速50km以下では歩行者に対しても緊急自動ブレーキが作動して、車両に対する上限速度は時速80kmに高めた。魅力的な安全装備だが、開発タイミングの関係でルーミー4姉妹車には間に合わなかった。

一方、ソリオは2個のカメラを使う緊急自動ブレーキを幅広いグレードに採用。歩行者を検知して、高い速度域でも緊急自動ブレーキが作動する。装着車の価格アップは5万9400円だから少し割安だ。

勝者:ソリオ

燃費性能とエコカー減税比較/ルーミー・タンク・トール・ジャスティ vs ソリオ

スズキ ソリオハイブリッド

2WDで見るとルーミー4姉妹車のJC08モード燃費はノーマルエンジンが24.6km/L、ターボが21.8km/Lとなる。

ソリオはマイルドハイブリッドが27.8km/L、フルハイブリッドは32km/Lだ。ソリオではマイルドハイブリッドでも、トール4姉妹車のノーマルエンジンに比べて燃費が優れ、なおかつ動力性能も上まわる。

エコカー減税は、ルーミーがノーマルエンジン、ターボともに平成32年度燃費基準を達成して、自動車取得税が60%、同重量税が50%軽減される。ソリオはマイルドハイブリッドが平成32年度燃費基準プラス10%を達成して85%・75%の減税。フルハイブリッドは同燃費基準プラス20%を達成して免税だ。

勝者:ソリオ

グレード構成と価格の割安感比較/ルーミー・タンク・トール・ジャスティ vs ソリオ

ダイハツトール・トヨタルーミー・タンク

実用装備を充実させた標準ボディの買い得グレード同士で比べると、スマートアシストIIを標準装着したルーミーG・Sが168万4800円。ソリオマイルドハイブリッドMXデュアルカメラブレーキサポート装着車が175万5000円だ。ソリオは約7万円高いが、サイドエアバッグが標準装着される。

一方、ルーミーにはスーパーUVカットガラス、両側スライドドアの電動機能(ソリオハイブリッドMXは左側のみ)などが備わり、収納設備も豊富だ。装備と価格のバランスだけを見ればルーミー4姉妹車が割安になる。

また約12万円の価格アップでターボが装着され、なおかつリア側のスタビライザーが加わることもルーミー4姉妹車のメリットだ。

勝者:ルーミー・トール4姉妹車

総合評価 どっちが買い!?/ルーミー・タンク・トール・ジャスティ vs ソリオ

ルーミーは収納設備と荷室の機能が優れ、快適装備を豊富に装着した上で価格を少し安く抑えた。しかし動力性能はソリオが明らかに優れ、走行安定性と乗り心地も上まわる。安全装備もソリオが先進的だ。

使い勝手ではルーミー4姉妹車も工夫を凝らしたが、基本的な走行性能ではソリオに負けており、不満も感じられる。ルーミー4姉妹車を購入する時も、一応はソリオを試乗して、運転感覚を確認すると良いだろう。

勝者:ソリオ

カテゴリー別勝者一覧/ルーミー・タンク・トール・ジャスティ vs ソリオ

ダイハツトール・トヨタルーミー・タンクスズキ ソリオハイブリッド

外観デザイン・取り回し比較/ソリオ

内装・インテリア比較/ルーミー・トール4姉妹車

居住性比較/ソリオ

乗降性比較/ソリオ

荷室比較/ルーミー・トール4姉妹車

動力性能比較/ソリオ

走行安定性比較/ソリオ

乗り心地比較/ソリオ

安全&快適装備比較/ソリオ

燃費性能とエコカー減税比較/ソリオ

グレード構成と価格の割安感比較/ルーミー・トール4姉妹車

総合評価 どっちが買い!?/ソリオ

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渡辺 陽一郎
筆者渡辺 陽一郎

1961年生まれ。自動車月刊誌の編集長を約10年務めた後、フリーランスのカーライフ・ジャーナリストに転向。「読者の皆さまに怪我を負わせない、損をさせないこと」が最も重要なテーマと考え、クルマを使う人達の視点から、問題提起のある執筆を心がけている。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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