4リッターV6エンジンはプラドと共通で、2010年モデルでは、燃費がエンジン単体で5%ほど改善されているとのこと。トランスミッションは、MTも選べるそうだが、今回の車両は5速AT。パートタイム4WD式なので、今回はオンロード試乗につき2WDのまま走行した。
フレームシャシーを持つ重量級のクルマながら、ドライブフィールは至極軽快に仕上がっており、とても運転しやすいのは、現行プラドで感じた印象と似たものだ。
クルマとしての基本素性はオフロード向けのコンポーネンツを持つわけだが、オンロードでの快適性はそつなく高く、操安性の確保とも上手くバランスされている。日本の道路環境では、それなりにサイズの大きなクルマなので、取り回しに苦労することもあるだろうが、この大きさこそこのクルマの魅力のひとつでもあるのから、ヨシとしよう。
こんな時代だから、トヨタがFJクルーザーを日本でも積極的に売ってくれるかどうかはわからない。
だが、必要もないのにクロカン四駆に乗ることに何となく後ろめたさを覚え、あまりスマートではないように目に映るようになった世の中で、そんなマイナスイメージとは無縁の、見かけるととてもほのぼのとした気持ちになれるクルマだとも思う。