トヨタ オーリスRS 試乗レポート(1/3)
- 筆者: 岡本 幸一郎
- カメラマン:原田淳
MCに合わせて追加されたMT仕様の「オーリスRS」
「直感性能」をキャッチフレーズに、オーリスが登場したのが2006年秋。10代目カローラの少し後のタイミングで、けっこう唐突に発表されたと記憶している。
オーリスは、もともとハッチバック車の人気が高い欧州市場で戦うことを主体として開発された。欧州では、対側面衝突への安全性確保や居住性の向上、高速走行時のドライバビリティ向上などの目的でCセグメントの全幅を拡大しているが、これまでトヨタは欧州のトレンドからすると適当な車種を持っていなかった。
そこで、カローラ系プラットフォームをベースに、欧州市場でもライバルに見劣りすることのないクルマとして開発されたのがオーリスだ。そうしたプロセスを経て登場したオーリスは、それまでのトヨタとは確かに一味違うドライブフィールを持っていた。
これに、もしMTがあったら、さぞかし楽しいだろうという声は当時から少なからずあった。実際、欧州向けとしては当初からMTも用意されていた。それがこのほど、オーリスのマイナーチェンジとともに、「RS」というちょっとスポーティな響きのグレードとしてラインナップされた。このオーリスRSを、「クルマを楽しみたい人向けに、やはりあった方がいいと判断しました」と開発陣は語る。
今回は、そのRSに試乗した。
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