トヨタ プリウス 試乗レポート/松田秀士 編
- 筆者: 松田 秀士
- カメラマン:原田淳
現実的な燃費を知りたくてトライしてみた。混雑した市街地での燃費が良いのはシステム上からも容易に予想できるので、苦手とする高速燃費が排気量アップなどの恩恵でどれほど改善されているのかを探ることにした。グレードは最廉価バージョンのL、205万円。他にディーラーオプションのNAVIとETCがついているだけ。
また、スペアタイヤは搭載しておらず代わりにパンク修理キットを装備。つまり若干軽量なのだ。Lは標準装備NAVIのワイヤーハーネスを取り外し、ショックアブソーバー・ロッドを中空(Lのみ)にしてまで軽量化に傾注している。標準装備NAVIはナビ協調制御などクルマ本体との連携情報を表示するため、ケーブル類が重くなってしまいその重さは数kgになるという。通常ならNAVI本体のみを装備せずワイヤーハーネスはそのまま残すものだが、Lでは必要のないものは取り除いているのだ。
それでは走り始めよう。試乗会場は横浜みなとみらい。まず首都高に乗り東扇島までチェックを行いながら走行。到着後改めてトリップAをリセット。ここからエコモードでもパワーモードでもないノーマルモードで磯子まで走った。この区間にはベイブリッジの上り下りが存在する。磯子までの走行距離19km、速度はやや高めで、そして燃費は20km/L。そこで今度はトリップBをリセットして磯子からみなとみらいまでの帰路をエコモードボタンをONにして走る。みなとみらい市場会場到着時のトリップB走行距離は14.7km、速度は60km/h前後で燃費は25.9km。これはかなり良い数値だ。まず私はこのトライで全くエコ運転をしていないのだから。
さて、東扇島から磯子そしてみなとみらいまでの総合では走行距離34.8km、平均速度70km/h前後で、燃費は22.1km/Lだった。個人的にこの数値はターボディーゼルよりも少し良いのではないかと思う。ただし、ターボディーゼルの方がもっとパワフルに走るだろう。
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