「レーシングカー」の驚きを体感出来るハチロク!?/TRD 14R-60・14R(トヨタ 86 コンプリートカー)試乗レポート(1/4)
- 筆者: 山本 シンヤ
- カメラマン:茂呂幸正・TRD
筑波で58秒407をマークした「86 TRD Griffon Concept 014」を基に誕生した「14R-60」
TRD(トヨタ・レーシング・デベロップメント)は、名前の通り「レースの開発を行なう」会社である。
2012年、レース部門と用品部門と言う部署の垣根を超え、市販車やレースのレギュレーションなどの枠を一切取り払い、究極の86(ハチロク)の開発を行なう「グリフォンプロジェクト」が発足した。
製作されたマシン「86 TRD Griffon Concept 014」は、エンジンが2リッターNAながらも、筑波サーキットで58秒407というラップタイムを刻んだ。
ここで得た知見やノウハウをナンバー付きモデルにフィードバックさせたコンプリートカーがTRDの「14R-60」である。
コンセプトは「レーシングカーの驚きを一般ユーザーが体験できるモデル」
ノーマルから軽量化&剛性アップされた車体、サスペンションはもちろんアーム類からタイヤ(ブリヂストン ポテンザ RE11A 3.3T)&マグネシウム鍛造ホイール、EPSまで専用チューニングされたフットワーク、風洞実験と実走テストで煮詰められたエアロダイナミクスなど、86をベースにしながらも、中身はTRDオリジナルスポーツカーと言ってもいい仕上がりだ。
14R-60のコンセプトは「レーシングカーの驚きを一般ユーザーが体験できるモデル」。
「ナンバー付きだが本拠地はサーキット」、「スリックタイヤを履いた時は本当の姿」と開発者は語る。
[「レーシングカーの驚き」を持つ14R-60の特別な乗り味とは・・・次ページへ続く]
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