トヨタ 新型 カローラフィールダー・カローラアクシオ[2015年マイナーチェンジ] 試乗レポート/渡辺陽一郎(1/3)
- 筆者: 渡辺 陽一郎
- カメラマン:阿部昌也
今や貴重な存在となった5ナンバーセダン&ワゴンの老舗ブランド
運転がしやすくて価格の割安なクルマとしては、軽自動車とコンパクトカーが人気だが、ベテランのドライバーは今でもセダンにこだわる。
しかしコンパクトな5ナンバーセダンは少数に限られ、2014年末に「ホンダ グレイス」が加わったものの、5車種しか用意されていない。さらにコンパクトなステーションワゴンの品ぞろえは、セダンよりも少ない。そのため5ナンバーサイズに収まるセダン&ワゴンの「トヨタ カローラアクシオ」「カローラフィールダー」は、重要な車種に位置付けられる。
このカローラアクシオ&フィールダーが、2015年3月に規模の大きなマイナーチェンジを実施した。注目されるのは安全装備の充実と燃費の向上だ。
自動ブレーキに加え、2015年春以降のエコカー減税にも適合した新エンジンを搭載
安全装備では、赤外線レーザーと単眼カメラを使った衝突回避の支援機能(トヨタセーフティセンスC)を採用した。時速80km以下で衝突の危険を検知するとドライバーに警報を発して、衝突不可避の状態では緊急自動ブレーキも作動させる。車線の逸脱を警報することも可能だ。
燃費については、主力グレードが搭載する直列4気筒の1.5リッターエンジンを刷新した。カローラアクシオの場合、2WDのCVT(無段変速AT)を装着した仕様は、JC08モード燃費が23.4km/Lに達する。カローラフィールダーは23km/Lだ。いずれも平成32年度燃費基準を達成したので、2015年4/5月から段階的に実施されている新しいエコカー減税でも、自動車取得税が60%、自動車重量税が50%の減税になる。今はJC08モード燃費とエコカー減税の達成度合いでクルマの性能が判断され、人気車となるには自動ブレーキの可能な安全装備も不可欠だ。今回のマイナーチェンジが販売面に与える影響は大きい。
なお、変更内容については、2015年3月30日に掲載した「トヨタカローラアクシオ・フィールダー新型車解説」、3月31日の「トヨタ新型カローラアクシオ&フィールダーミニ試乗レポート」も併せて参照していただきたい。今回は改めて一般公道における運転感覚をお伝えする。
[1.5リッター新エンジン、そしてハイブリッドの乗り味は・・・次ページへ続く]
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