トヨタ 6代目クラウンマジェスタ[2013年フルモデルチェンジ]試乗レポート/渡辺陽一郎(1/3)

トヨタ 6代目クラウンマジェスタ[2013年フルモデルチェンジ]試乗レポート/渡辺陽一郎
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6代目となる新型でマジェスタは、再び「王冠」を掲げた

トヨタ 6代目クラウンマジェスタ[2013年フルモデルチェンジ]

「従来型のクラウンマジェスタは、クラウンロイヤル&クラウンアスリートから、いかに距離を離してトヨタの最上級車種に位置付けるかを重視した。しかし現行型は、トップ・オブ・クラウンとしての価値を明確にした」と開発者は言う。

初代クラウンマジェスタの登場は1991年だが、1989年にはすでに初代セルシオが投入され、トヨタの最上級車種になっていたので、マジェスタは「トップ・オブ・クラウン」というポストであった。

トヨタ 6代目クラウンマジェスタ[2013年フルモデルチェンジ]
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しかし、2005年には日本国内でも上級ブランドのレクサスが開業。2006年にはレクサスLSが発売され、もともと海外版のLSだったセルシオはラインナップからはずれた。この点を踏まえ、クラウンマジェスタは2004年に登場した4代目、2009年の5代目において、「ポスト・セルシオ」の役割を担うことになる。「クラウンロイヤル&クラウンアスリートから、いかに距離を離してトヨタの最上級車種に位置付けるか」を重視したわけだ。

ところが2013年9月9日に発売された6代目となる新型マジェスタでは、この位置付けを再び変更し、クラウンの最上級モデルとした。象徴的なのがフロントマスクに装着されたエンブレムだろう。4代目・5代目ではトヨタのマークを掲げたが、6代目の新型では、再びクラウンを示す「王冠」に戻している。ロイヤルとアスリートにマジェスタを加え、3つのモデルでクラウンの品ぞろえを強化したわけだ。

この変化は外観を見ても良く分かる。フロントマスクには大きなグリルがバンパーを分割する形で装着され、クラウンロイヤル、クラウンアスリートとの同一性が強い。

ボディサイズも同様だ。ホイールベースは2925mmで先代型と同じ。クラウンロイヤル&クラウンアスリートよりは75mm長いが、全長は先代型よりも25mm短い4970mmになった。全幅は10mm狭まって1800mmだから、クラウンロイヤル&クラウンアスリートと同じ数値になる。

要はクラウンロイヤル&クラウンアスリートのロング版と考えて良い。

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新型マジェスタは、ロイヤル&アスリートと同一性が強まった

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エンジンはV型6気筒の3.5リッターをベースにしたハイブリッド。レクサスGS450hと基本的には同じ仕様で、エンジンとモーターの駆動力を合計したシステム最高出力は343馬力で、GS450hの348馬力とほぼ同じだ。従来型に搭載されていたV型8気筒の4.6リッターエンジンは廃止された。

以上のような数値を見ると、従来型に比べて少し物足りない。レクサスでは、V8エンジンはLS、V6ハイブリッドはGSに搭載される。なのでクラウンマジェスタがV8からV6ハイブリッドへ載せ換えると、実質的なグレードダウンと受け取られないかが、気がかりだ。

また、先代クラウンハイブリッドが、現行型の直列4気筒ベースではなく、新型マジェスタと同じV6ハイブリッドを積んでいたのも気になるところだ。

さらに全幅の数値もクラウンロイヤル&クラウンアスリートと同じだから、ボンネットやフェンダーなどの形状も統合されている。ますます同一性が強まった。

取り扱いディーラーのトヨタ店からは、「新型マジェスタがV6ハイブリッドを積むと聞いて、V8エンジンの従来型に代替えされたお客様も多い」という声も聞かれる。

果たしてどのように評価すべきクルマなのか。疑問を感じながら試乗を開始した。

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渡辺 陽一郎
筆者渡辺 陽一郎

1961年生まれ。自動車月刊誌の編集長を約10年務めた後、フリーランスのカーライフ・ジャーナリストに転向。「読者の皆さまに怪我を負わせない、損をさせないこと」が最も重要なテーマと考え、クルマを使う人達の視点から、問題提起のある執筆を心がけている。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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