GRMN ヴィッツ ターボ[プロトタイプ]試乗レポート/今井優杏(3/3)

GRMN ヴィッツ ターボ[プロトタイプ]試乗レポート/今井優杏
GRMN ヴィッツ ターボ[プロトタイプ]試乗レポート/今井優杏 GRMN ヴィッツ ターボ[プロトタイプ]と、ニュルを戦ったレーシングマシン2台は同じDNAで結ばれている! GRMN Vitz(ヴィッツ) Turbo[プロトタイプ] GRMN ヴィッツ ターボ[プロトタイプ] GRMN ヴィッツ ターボ[プロトタイプ] GRMN ヴィッツ ターボ[プロトタイプ] GRMN ヴィッツ ターボ[プロトタイプ] GRMN ヴィッツ ターボ[プロトタイプ] GRMN ヴィッツ ターボ[プロトタイプ] GRMN ヴィッツ ターボ[プロトタイプ] GRMN ヴィッツ ターボ[プロトタイプ] 画像ギャラリーはこちら

ラリースト今井選手、富士のショートコースを攻める!

GRMN ヴィッツ ターボ[プロトタイプ] 試乗レポート9今井優杏さん

試乗ステージは富士スピードウェイのショートコースだったのだが、ここを走ったことのある諸兄はきっと大きく頷いてくれると信じよう。このコースはとにかく難しいんである。

案外高低差もあるしブラインドコーナーも多発、コース全長は短いのだが、車速が高いのにストップ&ゴーな急減速も各所に必要という、「うまいこと設計しはったなぁ」と思わず関西弁で感心してしまうレイアウトなのだ。

しかも実は昨年、ヴィッツでラリーに参戦していた私。

ヴィッツ自体の運動性能は大概把握しているので、わりと慎重にコースに出てみたのだが、このGRMN ヴィッツ ターボはどこまで行っても「まだ攻められる」と感じる余裕が残る。なんだか全然踏めてない感がとてつもなく消化不良だ。

プロも納得のベストハンドリングに感服

GRMN ヴィッツ ターボ[プロトタイプ] 試乗レポート3

ピットに戻れば「今井さん、この子はまだまだイケますよ」と促され、再度コースへ。爆発的なトルクに任せてガッツリ加速し、コーナーに進入し割と意図的にブレーキングを遅らせてもしっかり止まるし曲がってくれる。

これは強化されたブレーキももちろんのこと、横滑り防止制御であるVSCを意図的に早めに効かせていることが大きい。

コーナリングの際にすこ~し進行方向に舵を入れ、そのままアクセルを開けて行けばくり~っと曲がって行ってくれるし、コーナー頂点でアクセルを踏み続けてもアンダーステアが出ないから、そのまま踏み足して次の加速に戻れるという仕組みだから、誰でもサーキットを上手に走ることが出来る。

しかし、上級者向けとして試しに電子制御をオフにして走ってみても、アシと剛性が高められているので挙動がとても素直だし、これはこれでとてもベストハンドリング。電子制御を切ったからといって、いきなり不安定にもならなければ、逆に少し攻められる領域が上がるので、どのレベルのドライバーでも退屈することのない一台だと思った。

GRMN ヴィッツ ターボ[プロトタイプ] 試乗レポート5GRMN ヴィッツ ターボ[プロトタイプ] 試乗レポート7GRMN ヴィッツ ターボ[プロトタイプ] 試乗レポート1今井優杏さん今井優杏さん

ところで、「TOYOTA Gazoo Racing」とは何ぞや

GRMN ヴィッツ ターボ[プロトタイプ]試乗レポート/今井優杏
トヨタ 86[2013年ニュルブルクリンク24時間耐久レース参戦車]レクサス LFA[2013年ニュルブルクリンク24時間耐久レース参戦車]

ところで、キラ星のごとく現れた「TOYOTA Gazoo Racing」って一体なんやのん?と疑問の諸兄に少し解説をしておく。

TOYOTA Gazoo Racingは、モリゾウこと豊田章男社長が自らハンドルを握るレーシングチームという認識がある方が多いかと思うが、実はそうではない。

TOYOTA Gazoo Racingというのは“クルマ好き・クルマファン”を増やす活動全体の総称なのだ。その中にニュルブルクリンクやラリーへの挑戦(モータースポーツ活動)も含まれれば今回紹介したGRMN、またはG'zというコンプリートモデルの制作も含まれるのだ。

クルマ好きの裾野を広げるための活動なだけに、我々が今回のGRMN ヴィッツ ターボに期待出来るのは、かなりお得な価格設定だ。おそらく200万円台……それでここまでのチューンがなされているとしたら、これはもうハッキリ言ってかなりの破格だと思う。

冒頭に述べた通り、販売方法は未定なので、どうしても欲しいという諸兄はオートックワンのニュースを見逃さないようにご期待頂きたいと思う。

[レポート:今井優杏/Photo:茂呂幸正]

トヨタ ヴィッツ G'sトヨタ ヴィッツ G'siQ GRMN Supercharger[2012年](左)/iQ GRMN[2011年](右)GRMN Vitz Turbo Concept[2008年]GRMN ヴィッツ ターボ[プロトタイプ]

「GRMN ヴィッツ ターボ」[プロトタイプ] 主要諸元

GRMN ヴィッツ ターボ[プロトタイプ]GRMN ヴィッツ ターボ[プロトタイプ]

ベース車:トヨタ ヴィッツ RS/全長x全幅x全高:3945x1695x1490mm/ホイールベース:2510mm/駆動方式:FF(前輪駆動)/乗車定員:5名/エンジン形式:1NZ-FE(改)/総排気量:1469cc/最高出力:152ps(112kW)/6000rpm/最大トルク:21.0kgf・m(206N・m)/4000rpm/車両本体価格:未定

【特別装備】

■エクステリア:

3ドアハッチバックボディ(国内未導入)/フロントバンパー/ヘッドライト(LEDランプ付き)/リアバンパーディフューザー大口径マフラーエンド/リアスポイラー/リアコンビランプ/大型ロッカーモール/専用外板(GRMNロゴ入り)

GRMN ヴィッツ ターボ[プロトタイプ]GRMN ヴィッツ ターボ[プロトタイプ]

■インテリア:

専用メーター(センタータコメーター シルバー加飾)/ステアリング(本革巻 レッドステッチ)/シフトノブ&ブーツ(本革巻シフトノブ+赤シフトステッチレザーブーツ)/リアシートバック(軽量一体可倒式+専用表皮)/フロントシート(専用スポーツシート)

■機能部品:

ターボチャージャー/GRMN専用チューンサスペンション/215/45R17 ブリヂストン POTENZA RE050A タイヤ/BBS製 専用軽量ホイール/4ポッド対向キャリパーフロントブレーキ+VSC専用チューン/リアブレーキパッド変更/クイックシフト/クラッチサイズ変更(8インチ⇒8.5インチ)/ボディ補強(ブレース類の追加)/フロントバンパー下大型スパッツ/専用LSD

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今井 優杏
筆者今井 優杏

自動車ジャーナリストとして、新車や乗用車に関する記事を自動車専門誌、WEBメディア、一般ファッション誌などに寄稿しながら、サーキットやイベント会場ではモータースポーツMCとしてマイクを握り、自動車/ モータースポーツの楽しさ・素晴らしさを伝える活動を精力的に行う。近年、大型自動二輪免許を取得後、自動二輪雑誌に寄稿するなど活動の場を自動二輪にも拡げている。AJAJ・日本自動車ジャーナリスト協会会員。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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