トヨタ アルファード ハイブリッド 試乗レポート

トヨタ アルファード ハイブリッド 試乗レポート
フロントスタイリング リアスタイリング インパネ 2列目シート エンジン 試乗 シートアレンジ 最大ラゲッジスペース 試乗 画像ギャラリーはこちら

03年トヨタハイブリッド第一弾のエコロジーミニバン。

フロントスタイリングリアスタイリング

トヨタがはじめてハイブリッド乗用車を発売したのは1997年プリウスだった。その後 2001年にはCVTを組み合わせたエスティマやマイルドハイブリッドのクラウンを発売して きた。これまでのトヨタのハイブリッド車生産台数は13万台を超えている。世界一のハイブリッドカーメーカーだ。

エンジンとモーターを動力源にするハイブリッドカーはトヨタの重要な環境&燃費対策車として位置付けられている。

01年以降、新しい展開がなかったトヨタハイブリッドだが、03年になり再び活発な活動がはじまった。その第1弾が、このアルファードハイブリッドだ。

エスティマよりもさらに大きなボディのアルファードに新開発のハイブリッドシステムを搭載した。スタイリングはフロントとリアのデザインを専用にしている。

10.5モード燃費では、ガソリン車の約2倍

インパネ2列目シート

アルファード用のハイブリッドシステムは24Lのガソリンエンジン、フロントモーター、CVT、リアモーターという組み合わせで成り立っている。電気式4輪駆動システムE-Fourと4輪独立制御を行う電子制御ブレーキシステムECBも採用している。

とくにE-Fourと4駆システムはクルマの限界挙動前から駆動力や制御力をコントロールするのが特徴になる。

一方、進化したハイブリッドシステムTHS-Cによるエンジンとモーターからの駆動力と4輪駆動システムによる4輪からのエネルギーの回収能力の向上で、燃費は10・15モード17.2km/Lを達成した。

ちなみにガソリン2.4Lエンジンのノーマルアルファード4WDの10・15モード燃費は9.4km/Lなので約2倍の燃費になった。

当然、平成22年燃費基準、平成12年基準排出ガス75%低減レベルは達成している。

空調システムは、世界初のモーター内蔵式2ウェイコンプレッサーを使用、エンジン停止中でもモーターがコンプレッサーを駆動する。快適性も大幅に向上した。

2トンという重さを感じさせないスムーズな走り

エンジン試乗

パワーユニットは4気筒DOHC、2.4Lのガソリンエンジンとモーターだ。2.4Lエンジンは131ps/5600rpmの最高出力と19.4kgmの最大トルクを発生する。この数値はガソリンエンジン車のアルファードよりも28ps、3.0kgm低くなっている。

モーターはフロント用とリア用が搭載される。フロントは約18ps、11.2kgm、リアは約26ps、11.0kgmという性能だ。

単純に計算すると馬力は175ps、トルクは41.6kgmになる。

車両重量は試乗した7人乗りGエディションで2000㎏。ガソリン仕様の4WDよりも120㎏重いことになる。

ミッションはCVT(無段変速)でセンターインパネシフトだ。ハイブリッドはここにセンターコンソールが付くので、リアシートへのウォークスルーができない。これは数少ない弱点だ。

動力性能だが、スタートからの動きは2トンという重さを感じさせない。若干うなり音はあるが100km/hまではスムーズで速い。0→100km/h加速は11秒台後半。これはエスティマハイブリッドよりも速い。乗り心地もよかった。

3列シートミニバンとしては、実に実用的

シートアレンジ最大ラゲッジスペース

アルファードハイブリッドに乗ってみて、驚くのは動力性能のレベルの高さだ。しかもアクセルを踏みこんだ走りをしても、燃費がよい。

常に3列目シートまで使う人にとって、力強い走りが体感できるクルマだ。また、いつも町中を走る人には、燃費の面で経済的といえる。

一方、1500Wという大出力の発電能力は、カタログ上はエスティマハイブリッドと同じだが、実際の性能はさらに向上している。

大容量バッテリーとの効果で、電子レンジなどの大型電気製品を室内で使用することができる。さらに、電動アシスト付自転車や電動カートへの充電も可能なので、アウトドアでの行動範囲も拡がる。

福祉やビジネスでの応用範囲もかなり使えるはずだ。将来は2列シートなどの商用車も展開すれば、新しいビジネスカーになるに違いない。

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石川 真禧照
筆者石川 真禧照

1947年東京都生まれ。1970年日刊自動車新聞社入社。翌年同社退社後、フリーの自動車評論家となる。1982年「I.W.OFFICE」を設立し、自動車を中心としたメディア活動を開始。「自動車生活探検家」として、『GORO』『DIME』(小学館)、『HOT DOG PRESS』(講談社)、『カーセンサー』(リクルート)など多数のメディアで活躍、現在に至る。日本モータースポーツ記者会会員。日本自動車ジャーナリスト協会副会長。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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