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試乗レポート 2011/5/26 20:32

トヨタ プリウスα 試乗レポート/渡辺陽一郎(2/3)

関連: トヨタ プリウスα Text: 渡辺 陽一郎 Photo: 茂呂幸正
トヨタ プリウスα 試乗レポート/渡辺陽一郎

燃費重視だからタイヤサイズで乗り味は違う!

一方、16インチタイヤを履いた標準仕様のサスペンションと、17インチのツーリングセレクションでは、設定を変えている。

興味深いのはその内容。一般的には17インチを硬めにしてスポーティな方向に味付けするが、プリウスαは違う。開発者は「重視したのは見栄えの違いで、走りの指向性には差が付かないようにした」と言う。

17インチはもともとグリップ性能が高い。しかも上級グレードだからタイヤの質も高めた。その上でサスペンションの設定は少しソフトな方向に振っている。従って16インチよりも17インチタイヤの方が乗り心地が良く、一般的な認識とは逆の結果になっている。

ならば走行安定性はどうか。これまた17インチが勝る。スポーティな味付けではないが、16インチに比べると若干機敏に回り込み、旋回軌跡も拡大しにくい。サスペンションとタイヤの違いを問わず、基本的には後輪を安定させる設定だが、車両を曲げる性能になると、17インチタイヤが少し有利。

乗り心地や操舵感を含め、17インチタイヤのツーリングセレクションは、総合性能を高めた。従ってツーリングセレクションを推奨したいが、ここで問題に突き当たる。

5人乗りであれば、低価格のSグレード、上級のGグレードともにツーリングセレクションが用意されるが、7人乗りは違う。

低価格のSグレードは選べず、16インチタイヤを履いた上級のGか、17インチタイヤのGツーリングセレクション・スカイライトパッケージになってしまう。

スカイライトパッケージには樹脂パノラマルーフが付き、天井に大きな開口部がある。ここに樹脂性ルーフを接着したから、開放感のある車内が得られる半面、ボディ剛性は5%ほど低下する。

この影響が旋回性能に生じた。樹脂パノラマルーフを持たない5人乗りのツーリングセレクションに比べると、挙動に曖昧さが残り、危険回避時の後輪の横滑りも若干拡大しやすい。

従って走りの質で順列を付けると、1位は5人乗りのS/Gツーリングセレクション、2位は7人乗りのGツーリングセレクション・スカイライトパッケージ、3位が16インチタイヤを履いた標準仕様のサスペンションになる。

となれば「どうして7人乗りにはスカイライトパッケージの付かない普通のツーリングセレクションがないの?」という疑問が沸く。

背景にある理由は、リチウムイオン電池の生産規模だ。開発者は「新しい技術でもあり、1か月に1100台しか造れない」と言う。市販車が新技術を採用する場合、販売台数を抑えるために、敢えて選びにくいグレード構成にすることがある。

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