アクア vs プリウス どっちがお買い得!?徹底比較!(2/2)

アクア vs プリウス どっちがお買い得!?徹底比較!
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【アクア vs プリウス 走行性能対決】排気量はプリウスが上だが・・軽さが決め手となる走行性能

トヨタ アクア 走行イメージ1トヨタ プリウス(2012年モデル) 走行イメージ1トヨタ アクア 走行イメージ2トヨタ プリウス(2012年モデル) 走行イメージ2

搭載されるハイブリッドシステムは、アクアが1.5リッター、プリウスは1.8リッターエンジンがベースになり、モーターも異なる。エンジンとモーターを合算したシステム最高出力は、アクアが「100馬力」、プリウスは「136馬力」だ。

ただし、性能的にはアクアでも十分。車両重量が1,080kgと軽く、モーター駆動の併用でアクアで体感する動力性能は1.8リッターのノーマルエンジン並だ。力不足はまったく感じない。

走行安定性は両車ともに満足できるレベルだが、特にアクアが優れている。

トヨタ アクア 走行イメージ4

背の低いボディによる低重心と、全長の割に長いホイールベースが奏効し、危険を回避する時でも挙動を乱しにくい。操舵に対する反応も軽快で、アクアは峠道をスポーティカーのように走れる。

対するプリウスは、安定性に不満はないものの、車両重量が1,300kgを超えるので軽快とはいい難い。

注意したいのは乗り心地。プリウスはマイナーチェンジで改善を受けたが、アクアは時速50km以下の速度域では少し硬めだ

【アクア vs プリウス 取り回し性対決】コンパクトカーの強みを存分に発揮できるアクア

トヨタ アクア 走行イメージ5

狭い裏道や駐車場における取りまわし性は、コンパクトボディのアクアが有利となる。

プリウスは3ナンバー車のうえに斜め後方の視界が悪く、縦列駐車や車庫入れで気を使う。プリウスのバックの感覚は、ミドルサイズを超えてLサイズに近いものがある。

その点、アクアは運転しやすい。最小回転半径は、アクア Sなどに標準装着される15インチタイヤであれば「4.8m」。プリウス Sの「5.2m」と差を付けて、アクアは小回りの利きも優れている

ただし、「アクア ツーリングパッケージ」については要注意して欲しい。16インチタイヤと専用サスペンションの装着で走行安定性は向上。乗り心地も少し重厚になるが、最小回転半径は「5.7m」にまで拡大してしまう。

プリウス Sツーリングセレクションですら「5.5m」だから、「アクア ツーリングパッケージ」は小回り性能が極端に悪化し、コンパクトボディのメリットを半減させてしまっている。これは、今後の改善が必要だろう。

今のところだが、アクアは標準仕様のタイヤと足まわりを選びたい。

【アクア vs プリウス 価格と結論】価格はアクアが安いが、装備の違いや値引きを考慮すると?

冒頭で触れたとおり、アクア Sの価格は「179万円」。プリウス Sは「232万円」と53万円もの差がある。

トヨタ プリウス(2012年モデル) 走行イメージ3

しかし、プリウス Sにはアクアがオプション設定となっている「サイド&カーテンエアバッグ」「スマートエントリー&スタート」「CDオーディオ」が備わり、「ディスチャージヘッドランプ」なども標準装着される。

これらの装備の違いを価格に換算すれば、おおむね26万円前後。つまり、アクア Sにプリウス Sと同等の装備を加えれば、車両価格は205万円くらいに達するわけだ。そして、実質的な価格差は「約27万円」にまで縮まる。

さらに、アクアは契約から納車までに半年も待たされる人気車だから、今のところ値引き額は5万円程度と少ない。だが、プリウスは登場後3年以上を経て15万円前後まで拡大した。値引きの違いも考慮すれば、両車の実質差額は「20万円」を下まわる。 一方、燃料代の差額は、(前述のように)年額にして1~2万円。とすれば、一般的にはプリウスの方が買い得と判断できる。

注意したいのは、ハイブリッドを含めた高機能を踏まえれば、アクアも決して割高ではないということ。プリウスがそれを超越するほど安いのだ。

従って、買い得なハイブリッド車を選びたいならプリウスを推奨する。

前後席ともに居住性に優れ、ファミリー層を含めて幅広いユーザーに適している。マイナーチェンジを経て商品力も高まり、まさに買い時となったプリウス。買い得グレードは「S」だが、走行安定性と重厚な乗り心地を求めるなら、「Sツーリングセレクション」も検討したい。

さらに上級の「G」を選び、14.7万円を加えて「プリクラッシュセーフティシステム」と「レーダークルーズコントロール」をオプション装着する手もある。車間距離を自動制御するクルーズコントロールで、高速道路の移動も快適。衝突不可避の時は、自動的にブレーキを働かせて被害を軽減することも可能だ。

対するアクアは、コンパクトボディに基づく優れた取りまわし性が持ち味。

トヨタ アクア イメージ

市街地の移動では「小さくて運転がしやすいこと」も大切な価値になる。

背の低いスマートなボディ、低重心が生み出した軽快な運転感覚などは、クルマ好きのユーザーにも受けるだろう。リアシートが狭いのでファミリー向けではないが、クーペ的に使える楽しさはプリウスとは違う魅力だ。

そしてガソリンを燃焼して走るクルマとして、「世界で一番燃費の優れた究極のエコカー」というプライドを持てることも大きい。究極のスポーツカーとか究極のオフロードSUVは、日常的にその性能を発揮できないが、エコカーであればメリットになる。

燃費性能の優れた実用車でありながら、それを超えた満足感を得られるところにアクアの本当の魅力が存在している。

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渡辺 陽一郎
筆者渡辺 陽一郎

1961年生まれ。自動車月刊誌の編集長を約10年務めた後、フリーランスのカーライフ・ジャーナリストに転向。「読者の皆さまに怪我を負わせない、損をさせないこと」が最も重要なテーマと考え、クルマを使う人達の視点から、問題提起のある執筆を心がけている。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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