autoc-one.jp 記事・レポート 特集 自動車評論家コラム ハイブリッド新時代の幕開け、4代目「プリウス」にかかる期待 2ページ目

自動車評論家コラム 2015/8/21 14:58

ハイブリッド新時代の幕開け、4代目「プリウス」にかかる期待(2/2)

ハイブリッド新時代の幕開け、4代目「プリウス」にかかる期待

トヨタの初代プリウスが登場する前に実はアウディが…

初代プリウスが発売される前年の1996年のこと。アウディは鉛バッテリーとモーターとディーゼルエンジンを組み合わせた「DUO」を発表した。試乗会に参加した数少ない証人の私は、アウディが法人リース限定のこのモデルに、本気で夢を抱いていると感じた。

しかし、アウディは翌年の1997年に発売されたプリウスを見て、バッテリーなど要素技術の遅れを感じ、DUOは正式に量産化されぬままお蔵入りになってしまった。

世界初のハイブリッド車はポルシェが115年も前に

1900年に発表された世界初のハイブリッド車「ローナーポルシェ」

この時のフォルクスワーゲン・アウディグループの総帥はフェルディナンド・ピエヒだった。彼の祖父はフェルディナンド・ポルシェ博士。かのポルシェを興した稀代のエンジニアであり、ハイブリッドの生みの親でもある。

ポルシェ博士は1900年のパリ博覧会において、自らの名を冠したプロトタイプの「ローナーポルシェ」を発表している。これこそが世界初のハイブリッド車だ。

ローナーポルシェはエンジンで発電し、インホイールモーターで駆動するシリーズハイブリッド方式を採る。当時のオットーサイクル(ガソリンエンジン)の効率は非常に低かったので、一旦電気に変換してモーターで駆動した方が総合的な効率に優れていた。

パラレル方式は簡単な構造ゆえに多くのモデルが使用

BMW i3

こうした理由で現代のポルシェはハイブリッドに対して、もの凄く積極的に取り組んでいる。シリーズ方式のハイブリッドシステムはつい最近まで研究されていたが、実際に商品として登場したことはない。

しかし、エンジンを発電機として使うのはBMW i3レンジエクステンダーだ。

一方、パラレル方式は簡単な構造ゆえに、今でも多くのモデルが使っている。ホンダがインサイトなどに搭載したハイブリッドシステム「IMA」はクラッチを持たないのでEV走行ができないが、パラレル方式の代表選手だ。ちなみに初代プリウスは、シリーズとパラレルを組み合わせたシリーズパラレル方式であった。

花繚乱のごとく、ハイブリッドが多様化

ポルシェ パナメーラ プラグインハイブリッド

昨今はパラレルかどうかという議論よりも、どんなエンジンと組み合わせ、どんなギアボックスやクラッチを持っているのかに注目が集まっている。

最近のホンダは1モータータイプ、2モータータイプ、3モータータイプ、プラグインハイブリッドをフルラインアップしている。この市場では後発組であるスバルやマツダもハイブリッドを送り込んできた。

また、元祖ハイブリッドのポルシェは、パナメーラとカイエンのハイブリッドをプラグイン化した。メルセデスはディーゼルハイブリッドのS300h、ガソリンハイブリッドのS400h、プラグインハイブリッドのS500hをラインナップし、ハイブリッドの総合商社のようだ。

米国メーカーも含めると百花繚乱のごとく、ハイブリッドが多様化している。この風は当面やみそうにない。

次回は日本メーカーの電気駆動に対する取り組みと、今振り返るとわかる、その苦労を書いてみたいと思う。

[Text:清水和夫]

筆者: 清水 和夫

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