トヨタ プリウスワゴン 試乗レポート/松下宏(3/3)

  • 筆者: 松下 宏
  • カメラマン:オートックワン編集部
トヨタ プリウスワゴン 試乗レポート/松下宏
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プリウスとは異なる、プリウスワゴンの快適な乗り心地

トヨタ プリウスワゴン

プリウスワゴンのハイブリッドグレードは、THS-IIのハイブリッドシステムが搭載されている。1.8Lのアトキンソンサイクルエンジンと電気モーターを組み合わせたシステム自体は、プリウスと共通だ。

驚いたのは、5人乗り仕様と7人乗り仕様とでは電池の種類と搭載位置が違っていること。

5人仕様は、2列目のシート下あたりにニッケル水素電池が搭載されているのに対し、7人乗り仕様はセンターコンソールの部分にリチウムイオン電池が搭載されている。

電池の容量はニッケル水素電池のほうがやや大きいのだが、ハイブリッド車では電池の容量の全部を使うわけではなく、3割~7割くらいまでを中心に使用する。

そのため、能力的には5人乗りのニッケル水素電池でも、7人乗りのリチウムイオン電池でも、どちらも変わらないという。

今回の試乗に限っていえば、リチウムイオン電池を搭載した7人乗り仕様のほうがEVモードを使いやすかったが、これは試乗するクルマのコンディションが同じではないので単純に比較するわけにはいかないだろう。

トヨタ プリウスワゴン

プリウスワゴンの走行モードは、EVモードのほか、「ECOモード」「パワーモード」があり、これはセンターコンソールに設けられたスイッチによって選択する。さらに「ノーマルモード」もあるが、これは上記3モードを選ばない状態の時だ。

ECOモードとパワーモードの違いは、アクセルを半開程度にしたときに良く分かる。

ECOモードではアクセルワークに対するレスポンスが鈍くなり、穏やかな走りとなる。

トヨタ プリウスワゴン
トヨタ プリウスワゴントヨタ プリウスワゴン

パワーモードを選ぶと、アクセルの踏み込みに対するレスポンスが良くなって、エンジンも早めに回転を上げてパワフルな走りとなる。

今回の試乗はごく限られた範囲ではあったが、元気良く走らせようと思ったら、それなりに走れるクルマであることが分かった。

走りの質感は、プリウスとは違った。

プリウスでは比較的軽快な走りであるのに対し、プリウスワゴンのプロトタイプは重厚感のある走りを実現していた。

試乗車には16インチタイヤを履いたクルマと、17インチタイヤを履いたクルマがあったが、どちらも乗り心地に優れ、振動や騒音も良く抑えられていた。

この日の試乗の範囲ではあるが、プリウスワゴンはプリウスよりも一クラス上のクルマに乗っているような印象であった。

プリウスに比べ、ボディが大きくなって重くなった分だけ燃費が悪くなる方向に向かうが、それでも頑張ってハイブリッドらしい燃費を実現しているとのこと。

プリウスワゴンの燃費値については、現時点では公表されておらず、発表までは分からない。

そして、価格についても情報は得られなかったが、一般論としてセダンとステーションワゴンの価格差が15万円程度であることを考えると、5人乗り仕様はプリウスに対して15万円程度高くなるのではないか。

7人乗り仕様については、単純にシートが増えることと高価なリチウムイオン電池を搭載することを考えれば、さらに10万~15万円程度は高くならざるを得ないが、電池の違いによる価格差をユーザーに納得させるのは難しいだろう。そのため、上記を配慮した価格帯となるだろう。

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松下 宏
筆者松下 宏

自動車そのものはもとよりクルマに関連する経済的な話題に詳しい自動車評論家。新車、中古車を含めてユーザーサイドに立った的確な購入アドバイスを語ることで定評がある。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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