アクアの人気は新型プリウスの登場で“失速”してしまうのか(1/3)

アクアの人気は新型プリウスの登場で“失速”してしまうのか
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発売から4年、未だ人気が衰えることのない「トヨタ アクア」

今、日本国内で最も多く売れているクルマが「トヨタ アクア」だ。2015年度の上半期(2015年4~9月)には9万6,516台を登録した。2位は「ホンダ N-BOX」(同プラス/同スラッシュを含む)で7万7,211台だから、アクアは半年でN-BOXに2万台以上の差を付けた。

アクアの発売は2011年12月だから、約4年を経過しながら人気が衰えない。登録台数の対前年比も90%以上で推移しており、息の長い好調ぶりだ。

しかしアクアの人気に大きな影響を与えそうなのが、2015年12月9日に発売されるトヨタ 新型「プリウス」だろう。すでに第44回東京モーターショーに出品され、お馴染みの存在になった。

詳細は2015年10月18日に「トヨタ新型プリウスは果たして買い得なのか」と題して掲載したので、参照していただきたい。今回は、先に述べたアクアとの比較を行いたい。

新型プリウス vs アクア比較/エクステリア

トヨタ 新型プリウストヨタ アクア

まずは新型プリウスのボディサイズだが、従来型に比べて全長が60mm伸びて4,540mm、全幅は15mm広がって1,760mmになる。アクアと比較すると、545mm長く65mmワイド。アクアよりも新型プリウスの方がふたまわりは大きいと考えて良い。

ただし新型プリウスの最小回転半径は、従来型よりも0.1m小さい5.1mに収まる。アクアは15インチタイヤ装着車なら4.8mでコンパクトカーの小回り性能だが、16インチを装着するとXアーバンが5.4m、そのほかのグレードにオプション装着した時には5.7mに拡大するから注意したい。

新型プリウスは、ボンネットの位置を従来型に比べて62mm低く抑えている。なので前方と斜め前側の見晴らしは良いが、サイドウィンドウの下端を後ろに向けて持ち上げたから、斜め後方は相変わらず見にくい。

全長の拡大でボディの後方も35mm伸びたから、小回り性能が少し向上したとはいえ、縦列駐車や車庫入れはしにくい。なので取りまわし性はアクアが優位だ。

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新型プリウス vs アクア比較/インテリア

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次は内装を比べよう。プリウスは新型になって内装の質を向上させている。従来型に比べるとインパネの形状もかなり変わる。その点でアクアはいかにもコンパクトカー風だから、見栄えは新型プリウスに見劣りする。

その代わり、エアコンのスイッチは手前に張り出して操作性が良い。ATレバーは、新型プリウスは先代型と同様にサイズが小さく指先で操作するタイプだが、アクアは長いシフトレバーを低い位置に装着する。いわゆるフロア式で新型プリウスよりも馴染みやすい。

居住空間の広さは、ボディの大きな新型プリウスに軍配。アクアは前述のように全長と全幅が小さく、全高も新型プリウスに比べて15mm低いから、手足を伸ばすスポーティカー風の運転姿勢だ。

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特に異なるのが後席の広さだろう。身長170cmの大人4名が乗車して、新型プリウスの後席に座る同乗者の膝先空間は握りコブシ2つ分だが、アクアは1つ少々だ。着座位置も低めだから膝が持ち上がりやすい。頭上の空間は両車ともに狭めで握りコブシ1つ分に達しないが、それでも新型プリウスに少し余裕がある。

以上のような違いが生じるので、2名で乗車するならアクアでも不満はないが、4名で頻繁に乗るなら新型プリウスを推奨したい。荷室は以前からプリウスが広かったが、新型では駆動用電池を荷室の床下から後席の下側へ移した。

なので荷室の床が110mm下がり、ボディの後部も伸ばされたから、荷室容量がさらに10%拡大した。積載容量は新型プリウスが大幅に勝る。

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渡辺 陽一郎
筆者渡辺 陽一郎

1961年生まれ。自動車月刊誌の編集長を約10年務めた後、フリーランスのカーライフ・ジャーナリストに転向。「読者の皆さまに怪我を負わせない、損をさせないこと」が最も重要なテーマと考え、クルマを使う人達の視点から、問題提起のある執筆を心がけている。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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