トヨタ 新型ポルテ・新型スペイド 試乗レポート/渡辺陽一郎(1/3)

トヨタ 新型ポルテ・新型スペイド 試乗レポート/渡辺陽一郎
トヨタ 新型ポルテ(ポルテ2012年フルモデルチェンジ)走行イメージ1 トヨタ 新型ポルテ(ポルテ2012年フルモデルチェンジ)走行イメージ2 トヨタ 新型ポルテ(ポルテ2012年フルモデルチェンジ)走行イメージ3 トヨタ 新型ポルテ(ポルテ2012年フルモデルチェンジ)走行イメージ4 トヨタ 新型ポルテ(ポルテ2012年フルモデルチェンジ)走行イメージ5 トヨタ 新型ポルテ(ポルテ2012年フルモデルチェンジ)走行イメージ6 トヨタ 新型ポルテ(ポルテ2012年フルモデルチェンジ)走行イメージ7 トヨタ 新型ポルテ(ポルテ2012年フルモデルチェンジ)走行イメージ8 トヨタ 新型ポルテ(ポルテ2012年フルモデルチェンジ)走行イメージ9 トヨタ 新型ポルテ(ポルテ2012年フルモデルチェンジ)フロントイメージ トヨタ 新型ポルテ(ポルテ2012年フルモデルチェンジ)リアイメージ 画像ギャラリーはこちら

新型ポルテ&スペイドは本当に「使いやすさフル揃ってる!」のか、ベビーカー持参で試乗チェック!

トヨタ 新型ポルテ(ポルテ2012年フルモデルチェンジ)と自動車評論家の渡辺陽一郎氏

(筆者のような)オジサン世代が若い頃は、新型車が登場したと聞けば、動力性能/走行安定性/乗り心地という「走りの性能」に関心を寄せたものだ。

ところが今は違う。居住性、荷室の広さやシートアレンジなどの「使い勝手」が話題の中心。もちろん86のような走り重視のスポーツカーも存在するが、圧倒的に売れているのは使い勝手を重視した背の高い車種だ。

その典型が新型「ポルテ」&「スペイド」だろう。

トヨタ 新型スペイド(新型スペード)サイドビュー(右2枚スイングドア開)トヨタ 新型スペイド(新型スペード)サイドビュー(左スライドドア開)

先代ポルテは、右側が1枚スイングドアで左側がスライドドアを持つ3ドアハッチバックだったが、新型ポルテは右後ろにもスイングドアを加えて、右ドアは2枚となった。(左側は従来と変わらずスライド式)

ここで改めて疑問に思うのが、「どうしてミニバンのように前がスイングドアで後ろがスライドドアの5ドアにしないのか?」という点だ。

左スライドドアは左右方向の間口が1020mmとワイドだが、ドアは1枚しか付かない。右後ろにスイングドアを加わったのでリアシートの乗員が右から出るには良いが、左スライドドアから乗り降りするには、助手席をかなり前に寄せる必要が生じてしまう。

この点を開発者に尋ねると「さまざまな使い方が可能になるから」という返答だった。

新型ポルテ&新型スペイドの発表会では、スライドドアの使い勝手の良さを披露する実演が行われた。

トヨタ 新型ポルテ ベビーカー乗り込みの実演

助手席のバックレストを前に倒して前方にスライドさせた状態で、お姉さんがスライドドアからベビーカーを車内に積み込む。次はベビーカーの脇を通り抜けてリアシートに座り、「こんなに簡単にお子様をチャイルドシートに座らせられます」という具合。スライドドアから自転車を積み込むシーンもあった。

この様子を見ていて「本当にできるの?」と疑問を呈したのは、情けないことに筆者ではなく編集部のK女史だった。子育ての経験に基づく洞察は鋭い。筆者は子育てを家内に任せっぱなしだったから、洞察が甘い。トホホ…。

そこでベビーカーを持参して、実際に試そうという話になった。

トヨタ 新型ポルテ(ポルテ2012年フルモデルチェンジ)フロントイメージトヨタ 新型ポルテ(ポルテ2012年フルモデルチェンジ)リアイメージトヨタ 新型ポルテ(ポルテ2012年フルモデルチェンジ)サイドビュートヨタ 新型ポルテ(ポルテ2012年フルモデルチェンジ)フロントビュートヨタ 新型ポルテ(ポルテ2012年フルモデルチェンジ)リアビュー
トヨタ 新型スペイド(新型スペード)フロントイメージトヨタ 新型スペイド(新型スペード)リアイメージトヨタ 新型スペイド(新型スペード)サイドビュー(左スライドドア閉)トヨタ 新型スペイド(新型スペード)フロントビュートヨタ 新型スペイド(新型スペード)リアビュー

スライドドアの乗降性は抜群だが、ベビーカーを載せようとすると・・

新型ポルテ・新型スペイド 助手席シートを折りたたんだ状態

まずは助手席を格納する。バックレストを前に倒して前方にスライド。グローブボックスを省いてインパネの下側を深くえぐってあるから、畳んだ助手席を前方へ大きく寄せられる。

とても合理的だが、実際に作業を開始すると、バックレストを前に倒すレバーが重く、スライドさせるにも体力を要した。衝突安全に対応した頑丈なシートの造りが、簡単な操作を妨げる。開発者に指摘すると、「確かに重いです。今後の改善課題です」との返答だった。

新型ポルテ ベビーカーの積み込みテスト1新型ポルテ ベビーカーの積み込みテスト2

次はベビーカーを載せる作業。

ポルテ&スペイドはミニバンと同様、スライドドア部分の段差がない。開くとフラットな空間が広がっている。しかも路面から床までの地上高が300mmと低い。低床設計のステップワゴンが390mm、セレナやヴォクシーは450mm前後だから、ポルテ&スペイドの乗降性は抜群だ。

それなのに、ベビーカーをそのまま載せようとすると辛い。

地上高が300mmでも前輪を大きく持ち上げて「ウイリー状態」にせねばならない。子連れで買い物に出かけた時は、ベビーカーのハンドル部分にバッグなどを引っ掛けるから、「ウイリー状態」にすると荷物が下側に垂れ下がってかなり重くなってしまう。

それでも何とか車内にベビーカーを積んだとする。

次はリアシートに親が乗り込むが、持参したベビーカーの場合だと、リアシートとの間に隙間がほとんど残らない。畳んだ助手席とリアシートの間に、ベビーカーがスッポリと収まり、少なくとも中年太りの筆者では乗り込めそうもない。

結局のところ、クルマの脇にベビーカーを置いてブレーキを掛け、まずはハンドルに引っ掛けていた荷物を車内に移す。子供を先に抱き上げると、ベビーカーの荷重バランスが崩れてひっくり返るためだ。次は子供をチャイルドシートに座らせ、ベビーカーを畳んで車内に載せることになるだろう。

親としては、ベビーカーを固定しない状態で子供の足元に置くのは不安。スライドドアを閉めてリアゲートを開き、後部の荷室に積むのが安全だ。

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渡辺 陽一郎
筆者渡辺 陽一郎

1961年生まれ。自動車月刊誌の編集長を約10年務めた後、フリーランスのカーライフ・ジャーナリストに転向。「読者の皆さまに怪我を負わせない、損をさせないこと」が最も重要なテーマと考え、クルマを使う人達の視点から、問題提起のある執筆を心がけている。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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