トヨタ プリウスα (アルファ)新型車解説(2/5)
- 筆者: 渡辺 陽一郎
- カメラマン:茂呂幸正
5人乗りはニッケル水素、7人乗りはリチウムイオン、この違いは何じゃ?
インテリアについては、ベース車のプリウスは、インパネの中央部分をセンターコンソールボックス(フロントシートの中央に装着される収納設備)に連結させ、横から見ると橋を掛けたようなデザインが特徴であり、この下側は手荷物の収納スペースが備わる。
対するプリウスαは比較的オーソドックス。インパネとセンターコンソールボックスを分離させており、質感はベース車のプリウスを上まわる。インパネの最上部にはメーターパネルが備わり、やや視線は左に寄るが、上下方向の移動は少なく視認性は良い。スイッチも操作しやすく、左側までドライバーの手が届きやすい。
センターコンソールボックスのサイズは大きく、最上部にはアームレストとカップホルダーが付く。このセンターコンソールボックスのサイズを大型化した理由は、7人乗りの場合、ボックス内部にハイブリッド用の電池が収まるからだ。
ベース車のプリウスと同様、2列目シートの後ろ側に設置すると、3列目に座る同乗者の足元空間を確保できない。そこでセンターコンソールの内部に移したというわけだ。
7人乗りのハイブリッド用バッテリーは、ベース車のニッケル水素ではなく、リチウムイオンを採用し小型化を図った。そうしないと、2列目の足元までセンターコンソールボックスが張り出すことになるからだ。
一方、5人乗りは、ベース車と同じニッケル水素バッテリーを2列目の後部に設置する。従ってセンターコンソールボックスの内部は、大容量の収納設備になった。ボックスの見栄えは同じでも、中身は7人乗りと異なる。
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