アクアのSUVが登場!トヨタ アクア X-URBAN 新型車解説/渡辺陽一郎(1/2)
- 筆者: 渡辺 陽一郎
- カメラマン:トヨタ自動車株式会社
アクア購入検討ユーザーへの新たな選択肢「アクア X-URBAN」
最近は都会的な雰囲気のSUVが人気を集めている。悪路の走破に重点を置いたオフロードSUVではないが、最低地上高(路面とボディの最も低い部分との間隔)に余裕を持たせ、凹凸も乗り越えやすい。悪路走行だけでなく、駐車場に入る時なども段差を気にしないで済む。外観は適度に野生的だ。
一方、実用性も高い。ボディスタイルは背の高いワゴン、あるいは5ドアハッチバックだから、居住性に優れ、リアゲートを備えた荷室も使いやすい。実用性と個性を適度に調和させたことから、車内の広いミニバンに乗り慣れたユーザーにも好評で、SUVへの代替えが進んだ。
となればメーカーやディーラーにとって、SUVは魅力的なジャンルになる。今の国内の新車販売は、軽自動車が約40%で、コンパクトカーが25~30%の状況。ミニバンの人気も頭打ちで低価格化が進んだから、価格帯が高めのSUVは、貴重な収益源といっても大げさではない。
また、SUVは2000年頃から北米だけでなく欧州でも人気を高めている。海外でも堅調に売れることが分かり、今ではさまざまなメーカーがSUVを手掛ける。
このような市場動向も踏まえて登場したのが、トヨタアクアの「X-URBAN/エックス・アーバン」だ。別項で触れているように、トヨタ アクアは2014年12月8日にマイナーチェンジを実施。内外装のデザイン、装備内容、さらにボディ剛性やサスペンションの設定などにも変更を加えた。この時に新たな選択肢として加わったのがX-URBANになる。
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