トヨタ SAI [2013年マイナーチェンジモデル] 新型車解説(2/2)

トヨタ SAI [2013年マイナーチェンジモデル] 新型車解説
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新しい価格設定には、注意が必要

トヨタ SAI [2013年マイナーチェンジモデル]
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ハイブリッドシステムは従来型と同じく2.4リッターがベースになる。カムリやクラウンの2.5リッター版にはバージョンアップされていないが、制御を見直して燃費性能を向上させた。従来型のJC08モード燃費は21km/Lだったが、マイナーチェンジ後は22.4km/Lになる。もちろんエコカー減税は免税。エンジンとモーター駆動を合計したシステム最高出力は、従来型と同じく190馬力だ。

装備については、100V/1500Wの電源コンセントを新たにオプション設定。電子レンジなども使えるので、災害時にも役立つ。

トヨタ SAI [2013年マイナーチェンジモデル]トヨタ SAI [2013年マイナーチェンジモデル]

ハイブリッドシステムは全車共通で、グレード構成はベーシックな「S」(321万円)。LEDフォグランプや車間距離制御の機能を持たないクルーズコントロールを加えた「S・Cパッケージ」(331万円)、SDナビ、電動チルト&テレスコピックステアリングを加えた「G」(382万円)、ミリ波レーダーを使ったプリクラッシュセーフティシステムと車間距離制御の可能なクルーズコントロール、レーンキーピングアシストなどを備えた「G・Aパッケージ」(421万円)という構成だ。

従来型の「S」グレードは347万円だったから新型では26万円の値下げと受け取られるが、カーナビが標準装着からオプション設定に変更された。ディスチャージヘッドランプはLEDに切り替わったが、ベーシックなクルーズコントロールが省かれているなど、割安にはなっていない。

SDナビを標準装着する上級グレードの「G」は、従来型が370万円で変更後は382万円。前述のようにディスチャージヘッドランプはLEDに変わったが、ハンドル操作に合わせて照射方向を変えるインテリジェントAFSは省かれた。12万円の値上げは、そのまま額面通りに受け取って良い。

買い得感が強まったとはいい難いが、ボディサイズと居住性で勝負

トヨタ SAI [2013年マイナーチェンジモデル]

価格設定やグレード選びを従来型と比較すると、大きく変わったのは前述のように「S」グレードのナビがオプション設定になったこと。従来型の登場時点では、開発者から「カーナビの画面が遠いためにディーラーオプションでは対応できず、全車に標準装着した」と説明された。ただし価格が全般的に高まるので、今回はオプション設定にして安価なディーラーオプションにも対応している。

それでも価格が全般的に高めだから、買い得感が強まったとはいい難い。「G」グレードの価格は382万円だが、410万円でレクサス「HS250h」が用意され、後者にはパフォーマンスダンパー、インテリジェントAFSなどが標準装着される。内装の質も高く、ヘルプネットを含んだGリンクも3年間は無料で利用できる。

トヨタ SAI [2013年マイナーチェンジモデル]トヨタ SAI [2013年マイナーチェンジモデル]

レクサスは店舗数が全国に170店舗弱ときわめて少ない。SAIを扱うトヨタの4系列は合計約4900店舗。「HS250h」はSAIに比べて購入しにくく、値引きもほとんど期待できないが、車両本体のみを見比べると意外に魅力的だ。

「HS250h」のほかにも同じ価格帯のハイブリッド車として「カムリ」が用意され、JC08モード燃費は23.4km/L。変更を受けたSAIと比較しても1km/L上まわる。

ほかのメーカーでは、30km/Lを達成したホンダ「アコードハイブリッド」も、衝突回避の支援機能を備えたEXが390万円。SAIの「G」グレード、あるいはプリクラッシュセーフティシステムなどを備えた「G・Aパッケージ」と同じ価格帯に位置する。

このように見てくると、300~400万円の価格帯にはハイブリッドセダンが多彩に揃う。その中でSAIの一番の魅力はボディサイズと居住性だ。全長が4695mm、全幅が1770mmの寸法は、今のセダンでは運転がしやすい部類に入る。室内も広い。

今までのSAIは販売や宣伝に力が入らず販売を低迷させたが、これからは大切に売って、1ヶ月に2000台の目標を達成して欲しい。

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渡辺 陽一郎
筆者渡辺 陽一郎

1961年生まれ。自動車月刊誌の編集長を約10年務めた後、フリーランスのカーライフ・ジャーナリストに転向。「読者の皆さまに怪我を負わせない、損をさせないこと」が最も重要なテーマと考え、クルマを使う人達の視点から、問題提起のある執筆を心がけている。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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