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自動車評論家コラム 2015/12/11 18:02

米ビジネスでも断然有利!日本勢が完全にリードする燃料電池車(FCV)が社会に必要なワケ(3/3)

米ビジネスでも断然有利!日本勢が完全にリードする燃料電池車(FCV)が社会に必要なワケ

FCVは車両コストの低減と小型化がこれからの課題

トヨタ MIRAI(ミライ)とMIRAIの開発主査 田中義和氏

日本勢はトヨタとホンダが本気で水素に取り組んできたおかげで、ZEV法に対応でき、有利にビジネスが展開できるだろう。だが、インフラが整備されないとユーザーに買ってもらえない。

「車両コストの低減と小型化はこれからの課題」だとトヨタ・ミライのチーフエンジニアの田中さんは言うが、実はインフラ整備こそ頭の痛い課題だ。

その一方で、レクサスのカリフォルニアでの評判を考えると、次世代LSはFCVでもおかしくはない。テスラにとっては強敵が現れることになる。

トヨタ MIRAI(ミライ)トヨタ MIRAI(ミライ)

FCVミライは順調に船出したように思えるが、いかに水素を供給していくのか、不透明な部分も多い。再生可能エネルギーで発電して電気分解で水素を作れば、CO2はほとんど発生しないが、これは少し先の話になるだろう。

当面はLPGなど化石由来の一次エネルギーを改質して水素を生産するので、CO2が発生してしまう。輸送時はマイナス253度に冷やして液化するので、ここでもCO2が排出される。

化石燃料に頼っているうちは「井戸からタイヤまでの総合効率」において、「プリウス」にかなわない。

電気や水素は多様な一次エネルギーから作ることができるので、CO2の足跡であるカーボンフットプリント(CFP)をしっかりと見定めるべきだと思う。

各地に設置される水素スタンドにCFPを明記することも、社会への説明責任として必要だろう。水素の作り方や総合効率等については一般財団法人日本自動車研究所が「総合効率とGHG排出の分析」などの情報を発信している。

FCVは日本が完全にリードしている技術領域だ。しかし、世界に広く普及するために、越えなければならないハードルは少なくない。

[Text:清水和夫]

筆者: 清水 和夫

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