トヨタ プリウスPHV(プラグインハイブリッド) 新車発表会速報
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プリウスPHV(プラグインハイブリッド)が発表!その燃費は驚異的な「61.0km/L」!
トヨタは、プリウスPHV(プラグインハイブリッド)を、11月29日から受注開始し、来年2012年の1月30日に発売すると発表した。
プラグインハイブリッド車とは、日産 リーフのようにエンジン自体が搭載されておらずガソリンを一切使わない「電気自動車(=EV)」と、プリウスのようなエンジンとモーターを使い分けることで燃費を向上させる「ハイブリッドカー」の両方のいいとこ取りをしたクルマだ。
プリウスPHVでは「26.5km」をEV走行することができ、さらにEV車とは違い電池が切れても「ハイブリッドモード」に切り替わり、通常のプリウスと同じようにハイブリッドカーとして走らせることができる。
気になる実燃費は、クルマの使用状況により「249km/L」に!?
EV走行が可能な距離「26.5km」は若干短いのでは?と感じる方も多いと思われるが、これは統計アンケートで一日あたりの走行距離が20km以下の人が過半数であったことからという。
プリウスPHVの燃費は、最も良いグレードで「61.0km/L(JC08)」。現状のプリウスが「32.6km/L(Lグレード/JC08)」、先日発表された同社のコンパクトハイブリッド「アクア」でも「35.0km/L(JC08)」であったことから、いかにプリウスPHVの燃費が驚異的かが分かる。
そして、購入検討ユーザーとして気になるのは、実燃費と価格。
その実燃費については、2人の一般ユーザーによるプリウスPHVの実証結果が公表された。
1人目は主婦の方で、送り迎え、買い物などで長距離走行は少ないユーザー。さらに、一日平均3.4回というこまめな充電することで、実燃費はなんと「249km/L」を記録したという。
2人目は会社員の方で、往復15kmの通勤と週末は100km程度の長距離走行が多いユーザー。PHVとしてはちょっと不利だが、それでも実燃費は「41.0km/L」にもなった。
補助金を加味すれば、プリウスPHVを検討する価値が出てくる
プリウスPHVの価格は、Sグレードが「3,200,000円」、Gグレードが「3,400,000円」、Gグレード レザーパッケージが「4,200,000円」となる。
プリウスは、例えばSグレードが「2,320,000円」なので、価格差をそのまま見てしまうとプリウスPHVがかなり高いものの、クリーンエネルギー自動車等導入促進対策費補助金(CEV補助金)が適用されると275万円からの購入が可能となる。
補助金適用後の価格差は43万円。さらに前述の使用方法で1日の走行距離が少ないような方であれば、検討する価値は十分にあるのではないだろうか。
トヨタの内山田副社長は、「プリウスPHVは圧倒的な低燃費で、航続距離の不安がなく、安心してロングドライブが可能。プリウスPHVはハイブリッドカーに次ぐ次世代車の柱」とし、まずは日米欧で年間6万台の販売を計画すると共に、今回の発表を機に電気利用車両の本格普及を目指したいと考えている、と述べた。
全世界で200万台を超える販売台数を記録しており、ハイブリッドカーの代名詞とも言える「プリウス」。その次の一手となる「プリウスPHV」も、今後の販売動向が注目される。
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