THE NEXTALK ~次の世界へ~ トヨタ 製品企画本部 ZJ チーフエンジニア 小鑓貞嘉 インタビュー(3/5)

  • 筆者: 御堀 直嗣
  • カメラマン:佐藤靖彦/トヨタ自動車
THE NEXTALK ~次の世界へ~ トヨタ 製品企画本部 ZJ チーフエンジニア 小鑓貞嘉 インタビュー
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命を守り、生還できるクルマ

小鑓貞嘉チーフエンジニアは、自ら赴いたランドクルーザーの顧客先での利用状況を、写真を交えて説明してくれた。

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【小鑓貞嘉】中近東と言えば、みなさん良くご存じの砂漠地帯で、厳しい市場条件です。雨が少ない砂漠を走破するわけですが、たとえばUAEで行われている砂漠ツアーでは、99%がランドクルーザーで、多くの方々に観光を通じてその走行性能を体感していただいています。

さらに、中近東は道路の舗装が行き届いている所も多く、そこでは、制限速度はあるものの地平線の果てまで伸びた舗装路を、外気温50℃といった気候の中で、最高速の200km/hで走り続けるといった使われ方もします。彼らはもともと遊牧民で、ラクダで移動しながら生活してきた人たちですから、クルマを家族の一員のように扱ってくれます。

また、砂漠の中に居ることで心が落ち着くのでしょう、たとえ都会に住んでいても週末にはクルマで砂漠へ出かけ、キャンプをし、日永一日過ごすことが楽しみだと言う老人にも出会いました。あるいは、砂漠をクルマで駆け抜けてストレスを発散させるという若者もいます。

一方で、山岳地帯に入れば、国境警備のため道のないガレ場を毎日巡回するといった使われ方もします。ランドクルーザーが、そのようにさまざまな使われ方をしているという様子は、現地へ行って、この目で見て、体験してみないとなかなかわかりません。

さらに、中東以外の地域でも、過酷な市場条件がランドクルーザーを待ち構えているという。

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【小鑓貞嘉】アフリカでは道路の舗装率が低く、たとえばケニアでは10%以下です。大雨が降り、洪水が起きてしまうような場所や、川を渡らなければ行けない場合には、水深1メートルくらいの川ならクルマで渡っていきます。行きたい時に、行きたいところへ行くことができ、しかも戻ってこられることの大切さ。そういった土地では、生還できることがランドクルーザーに求められています。

オーストラリアでも、内陸へ入るとやはり未舗装路で、その道を彼らは整地するのですが、それでもクルマが走ることで土が掘られ、波状路(コルゲート路面)ができます。タイヤの直径くらいの波状の道を、上下に揺すられながら、なかには10km以上の長い道のりを走り続けることになるのです。そこに雨が降れば、アフリカと同じように川ができます。それでも、その道が通勤路だったり、買い物道路だったりしますから、そこに住む彼らは毎日クルマで走らないわけにはいかないのですね。

また、地下坑の採掘現場では、直径が4~7kmもあるような、そして深さが2kmもあるような大きな穴の中で、数年間も置きっぱなしで使われるランドクルーザーがあります。多少のことならその地下で修理しながら使い続けられないといけないのです。

東京などの大都市とまで言わなくとも、日本に居たのでは想像もつかない場所でランドクルーザーは活躍し、地域の人々の生活と生命、財産を守っているのだ。

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御堀 直嗣
筆者御堀 直嗣

1955年東京出身。自動車ジャーナリスト。玉川大学工学部機械工学科卒業。1978年から1981年にかけてFL500、FJ1600へのレース参戦経験を持つ。現在ではウェブサイトや雑誌を中心に自動車関連の記事を寄稿中。特に技術面のわかりやすい解説には定評がある。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。また現在では電気自動車の普及を考える市民団体「日本EVクラブ」副会長を務める。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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