トヨタ 新型 ハリアー・ハリアーハイブリッド[3代目・2013年12月発売モデル] 試乗レポート/今井優杏(1/4)
- 筆者: 今井 優杏
- カメラマン:島村栄二・和田清志
イマドキのモテカーは「イケメン・包容力・高身長」なSUV
フルモデルチェンジしたトヨタの3代目「ハリアー」試乗会のさなか、とある若い担当技術者の方から面白い質問を受けた。
「今井さん、このクルマに乗っていたら、“モテ”ますかね?」
ふふふ、もちろん即答しましたとも!
「ええモテます、間違いなく。だってスタイリッシュなSUVを疎ましく思う女子はいませんから!」
そう、SUVはモテカーなのだ。
ま、モテるというのが言い過ぎだとしても、SUVで迎えに来られて嫌がる女子はほぼいないんじゃないかな。
ミニバンよりもアクティブなイメージで若々しい風貌、それでいてあらゆる荷物と多くの乗員を飲み込む室内スペースの広さ、窮屈さを感じさせず、遠くを見渡せる視点の高さ。ま、言うなれば『イケメンで・包容力ばつぐん・高身長』ってわけだ。モテるはずである。
「わび・さび」とモテカーの関係とは
そんな理由からもともとモテ車としてのポテンシャルが高かったトヨタ ハリアーだが、3代目となる新型はさらに輪をかけてモテに走った気がする。そのルックスに大胆な磨きをかけたのだ。
水平基調のグリルまわりはさらに迫力とワルさを増し、オーバーハング含めてボンネットは長く伸び、Aピラーは傾斜角を上げてクーペのような伸びやかなボディラインを手にした。スッと切れ長の目=ヘッドライトはLEDを全車標準装備し、目頭の部分に3本の斜めのラインがキラリと光る。リアライトもテールランプ、ストップランプともにLEDを使用しており、ブレーキの際には横に長く配置されたリアライト全体を縁取るように発光し、しかもその光り方が車両の内側に入るにつれて暗くなっている。
トヨタのプレスリリースによれば『その発光で「わび・さび」を表現した』らしい……これはイマイチよくわからない説明ではあるが、実物見たら文句を言う口が止まるくらいにカッコイイから文句は言わない(言ったけど)。実は内緒の話、クルマの印象を決めるライト類には、従来では考えられないほどコストをかけたのだとか。納得の存在感だ。
[次ページへ続く]
この記事にコメントする