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試乗レポート 2006/2/3 14:54

トヨタ エスティマ 試乗レポート

関連: トヨタ エスティマ Text: 松下 宏 Photo: 原田淳
トヨタ エスティマ 試乗レポート

独特の「近未来的な先進デザイン」

エスティマの初代モデルは1990年のデビュー。直列4気筒エンジンを大きく傾けて床下のミッドシップに搭載するという画期的なパッケージングを採用したクルマだった。残念ながら、専用設計が多すぎることや6気筒エンジンを積めないことなどから床下ミッドシップは廃止され、2代目からは一般的なFF方式を採用するようになった。

エスティマの特徴は近未来的な先進デザインを採用することにあり、今回の3代目モデルも従来からの良さを受け継いでいる。ボディサイズは全長と全幅は従来とほぼ同じに抑えながら、全高を低くしたことが、一段とスタイリッシュなデザインにつながった。また新プラットホームを採用してホイールベースを延長、室内空間を大きく拡大している。ラグジュアリーな室内空間とセカンドシートのロングスライドなど、特徴的な装備や仕様が備えられている。

搭載エンジンはV型6気筒が3.0Lから3.5Lに排気量アップした新エンジンに変わった上に6速ATと組み合わされ、直列4気筒の2.4Lエンジンは基本的に変わらないが、無段変速のスーパーCVTと組み合わされるようになった。

ラグジュアリー感漂うインテリア

エスティマが四角い箱型のミニバンとは異なるスタイリッシュな魅力を持つクルマであるのは前述の通り。全体的なイメージは従来のモデルを継承したキープコンセプトながら、近未来感覚のデザイン的なカッコ良さは相変わらずだ。インパネデザインに関してはかつての先進性がやや薄れた印象もあるが、大きなグラフィックのメーターパネルなどはエスティマらしいものだ。

インテリアもますます魅力的なものになった。一番のポイントはホイールベースの延長による室内空間の拡大。従来のモデルは、同じトヨタのミニバンであるアルファードに比べて室内の狭さを指摘されることがあったが、今回のモデルでは室内長が大きく拡大されたので不満も解消されるだろう。

インテリアの仕様はラグジュアリーそのもの。7人乗り、8人乗りともゆったり座れるシートが用意されるが、特に2列目シートが独立したキャプテンシートとなる7人乗りが豪華な印象。3列目のシートを床下に収納して2列目のシートを後方にスライドさせると、リムジンのような広い空間が生まれる。

走りは大きく向上、余裕すら感じる動力性能

最初に乗ったのはトヨタの新世代V型6気筒の3.5Lエンジンを搭載した3.5G。レクサスなどに搭載される3.5Lとは燃料供給方式が異なるが、基本部分は共通。206kWのパワーはかつて国産車の上限とされていた280psに相当する動力性能で、344N・mのトルクも排気量に見合った十分なものだ。この動力性能の余裕を生かした静かで余裕のある走りが可能だ。エスティマに乗ったとき、いいクルマだなぁと感じさせるのは、この余裕から生まれるものと言っていい。

さらにミニバン初となる電子制御式の6速ATとの組み合わせも上々で、変速ショックをほとんど感じさせないとても滑らかな走りを実現する。新型エスティマ走りは大きく向上したといえる。

直列4気筒2.4Lエンジンの搭載車もこれで十分という感じの動力性能を示す。

ミニバンのボディはけっこう重くて2.4Xの8人乗り仕様でも重さは1700kgに達するが、その重さを感じさせない走りを見せるのだ。さすがに全開で加速していくときには小さくて軽いクルマのような加速感はないし、無段変速のスーパーCVTとの組み合わせなのでエンジンを高回転域まで使いにくい設定だが、常用域での使い方を考えるなら、これで十分だ。

購入をお考えの方、オプション内容を要チェック

エスティマには標準車とエアロパーツなどを備えてスポーティな仕様を用意したアエラスの設定があるが、買うなら標準車のほうがお勧め。人気はアエラスが上位にくるが、最小回転半径がやや大きくなるなど、使い勝手が悪い側面も持つのでお勧めしにくい。

搭載エンジンはV型6気筒か直列4気筒かで価格的にも大きく変わる。どちらを選ぶかは予算によって決まってしまうだろう。特に注意したいのはオプションの価格だ。

新型エスティマでは3.5Gに340万円台の価格が設定されているが、今回の試乗車には180万円近いオプションが装着されていた。特にカーナビ&オーディオが高くて価格は70万円に近い。後席のワイドモニターなど、いろいろなものがセットされているためとはいえ、この価格は相当に悩ましい。試乗車にはほかにプリクラセーフティなども装備されていて、これも高い。トータルして500万円を超えるクルマとなると、いくら良いクルマでも簡単にはお勧めできない。

エスティマを買うなら、ベースグレードの2.4Xなどをベースに、オプションを本当に欲しい仕様だけに絞って装着するのが良いだろう。オプションには絶対装着したい安全装備もいろいろある。

筆者: 松下 宏

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