トヨタ エスクァイア vs. トヨタ アルファードどっちが買い!?|トヨタの上級ミニバンを徹底比較!(3/3)

トヨタ エスクァイア vs. トヨタ アルファードどっちが買い!?|トヨタの上級ミニバンを徹底比較!
トヨタ アルファード ハイブリッド Executive Lounge(エグゼクティブ・ラウンジ) トヨタ アルファード ハイブリッド Executive Lounge(エグゼクティブ・ラウンジ)フロントバンパー トヨタ アルファード トヨタ アルファード ハイブリッド Executive Lounge(エグゼクティブ・ラウンジ) トヨタ アルファード ハイブリッド Executive Lounge(エグゼクティブ・ラウンジ) トヨタ アルファード ハイブリッド Executive Lounge(エグゼクティブ・ラウンジ) トヨタ アルファード ハイブリッド Executive Lounge(エグゼクティブ・ラウンジ) トヨタ アルファード ハイブリッド Executive Lounge(エグゼクティブ・ラウンジ) トヨタ アルファード ハイブリッド Executive Lounge(エグゼクティブ・ラウンジ) トヨタ アルファード ハイブリッド Executive Lounge(エグゼクティブ・ラウンジ) 画像ギャラリーはこちら

安全性能比較|エスクァイア vs. アルファード

■勝者:エスクァイア

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エスクァイアに搭載される、緊急自動ブレーキを作動できる安全装備は、Toyota Safety Sense C(トヨタセーフティセンスC)だ。単眼カメラとミリ波レーダーを採用しているが、歩行者は検知できない。それでも路上の白線を読み取ることで車線逸脱警報、ロー/ハイビームの自動切り替えなどを行うことができる。

一方のアルファードは。ミリ波レーダー方式を採用しており、車両に対しては高速域でも緊急自動ブレーキを作動できるが設計は古い。単眼カメラも装着するが、ロー/ハイビームの自動切り替えに使われているだけで、車線逸脱の警報機能はない。アルファードの現行モデルは2015年にデビューしており、既に3年目に突入している。高級モデルに相応しい機能向上にも期待したいところだ。

燃費性能比較|エスクァイア vs. アルファード

■勝者:エスクァイア

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燃費性能はボディが軽く、排気量の小さなエスクァイアが勝る。ノーマルエンジンの場合、エスクァイアの2LモデルはJC08モード燃費が16km/Lだ。アルファードは2.5Lモデルが11.6km/Lになる。数値上はアルファードの燃料代はエスクァイアの1.4倍ということになる。

ハイブリッドモデルの燃費は、アルファードが後輪をモーターで駆動する4WDになるから直接比較はしにくいが、数値はエスクァイアが23.8km/L、アルファードは18.4km/Lだ。単純に計算すると、アルファードの燃料代はエスクァイアの1.3倍となる。

比率の違いを見ると、エスクァイアは特にノーマルエンジンで有利になる点がポイントだ。

グレード構成と価格の割安感比較|エスクァイア vs. アルファード

エスクァイア フロントバンパートヨタ アルファード ハイブリッド Executive Lounge(エグゼクティブ・ラウンジ)フロントバンパー

■勝者:エスクァイア

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機能と価格のバランスが割安なのはエスクァイアだ。

アルファードはボディサイズ、内外装の質感、エンジンなどの違いから価格が高まり、さらに車両のイメージも考えると、比較的安価なグレードは選びにくい。多くのユーザーが、少なくともエアロパーツを備えた2.5LのS(357万8727円)以上にしたいと考えるだろう。

そうなるとヴォクシー&ノアとの共通化を増やしてコスト低減を図り、ライバル車との競争に勝つべく価格を割安にしたエスクァイアが勝る。アルファードでは強力なライバル車がいないことも、価格を高めた理由となる。

総合評価|エスクァイア vs. アルファード

トヨタ エスクァイア HYBRID Gi“Premium Package”トヨタ アルファード ハイブリッド Executive Lounge(エグゼクティブ・ラウンジ)

■勝者:アルファード

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装備が同等のグレード同士で比べて、アルファードの価格はエスクァイアに比べて50~60万円高い。この金額で明確に差が付くのは、クルマの基本的な機能だ。

動力性能/走行安定性/乗り心地/居住空間と荷室の広さ/シートの座り心地はアルファードが勝る。これらの要素を重視するなら、アルファードを選んだ方が良い。

逆に、機能的にはエスクァイアでも満足できて、「主に見栄えを良くしたい」人は、アルファードまでグレードアップする必要はない。エスクァイアで十分だ。その方が機能や装備と価格のバランスでも割安になる。

ただし商品の魅力として、エスクァイアはもう少しバランスを整えるべきだ。見栄えはヴォクシー&ノアに比べて上質だが、運転すると乗り心地が同じだから、見掛け倒しというかアテがはずれた印象を受ける。せめてショックアブソーバーくらいは、ヴォクシー&ノアとは別の少しコストの高いタイプを装着しても良いだろう。

例えばトヨタブランドのSAIとレクサスHS250hは、ボディなどの基本部分は同じだが、ショックアブソーバーはメーカーも違う。エスクァイアは「小さな上級ミニバン」の雰囲気を感じさせるのに、いまひとつ徹し切れていない。「内外装が豪華に見えれば、それで満足するんでしょ」という、少々ユーザーを見くびったコスト優先の商魂も見え隠れする。

トヨタが提唱する「もっといいクルマづくり」とは、外観を見て、車内に入り、運転をするという、すべての過程で期待を裏切らない商品開発だろう。話を遡ると、1960~1970年代のモータリゼーションにおけるトヨタは、そういうクルマ造りでシェアを伸ばした。「販売のトヨタ」は商品開発部門には屈辱的な表現と受け取られがちだが、ダメなクルマを販売会社の力で売ったワケではない。

いろいろと批判も多かったが、さまざまな機能のバランスが取れていた。つまり「もっといいクルマづくり」の実現は原点回帰にあり「リボーン」とは逆だ。

エスクァイアとアルファードを比べたら、今のトヨタの真実が見えてきた。

リアコンビネーションランプトヨタ エスクァイア HYBRID Gi“Premium Package”インテリア内装色(バーガンディ&ブラック)トヨタ アルファード ハイブリッド Executive Lounge(エグゼクティブ・ラウンジ)トヨタ アルファード ハイブリッド Executive Lounge(エグゼクティブ・ラウンジ)インテリア

トヨタ エスクァイアとトヨタ アルファードの主要スペック

トヨタ エスクァイア /アルファード 主要スペック
主要諸元エスクァイア ハイブリッド Gi“Premium Package” アルファード ハイブリッド G“Fパッケージ”
新車価格3,358,800円5,356,800円
JC08モード燃費23.8km/L18.4km/L
駆動方式2WD4WD
乗車定員7名7名
全長4,695mm4,915mm
全幅(車幅)1,695mm1,850mm
全高(車高)1,825mm1,895mm
車両重量1,620kg2,180kg
ホイールベース2,850mm3,000mm
エンジン種類直列4気筒直列4気筒DOHC
排気量1,797cc2,493cc
エンジン最高出力73kW(99PS)/5,200rpm112kW(152PS)/5,700rpm
エンジン最大トルク142N・m(14.5kgf・m)/4,000rpm206N・m(21.0kgf・m)/4,400~4,800rpm
トランスミッション電気式無段変速機電気式無段変速機
モーター最高出力60kW(82PS)105kW(143PS)
モーター最大トルク207N・m(21.1kgf・m)270N・m(27.5kgf・m)
リアモーター最高出力-50kW(68PS)
リアモーター最大トルク-139N・m(14.2kgf・m)

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渡辺 陽一郎
筆者渡辺 陽一郎

1961年生まれ。自動車月刊誌の編集長を約10年務めた後、フリーランスのカーライフ・ジャーナリストに転向。「読者の皆さまに怪我を負わせない、損をさせないこと」が最も重要なテーマと考え、クルマを使う人達の視点から、問題提起のある執筆を心がけている。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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