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デザイナーズルーム 2013/1/21 18:40

【DESIGNER’S ROOM】トヨタ 新型 クラウン デザイナーインタビュー/トヨタデザイン部 グループ長 藤吉 正一(3/4)

関連: トヨタ クラウンロイヤル , トヨタ クラウンアスリート , トヨタ クラウンセダン Text: 森口 将之 Photo: オートックワン編集部・茂呂幸正・トヨタ自動車
【DESIGNER’S ROOM】トヨタ 新型 クラウン デザイナーインタビュー/トヨタデザイン部 グループ長 藤吉 正一

有機的なフォルムを生み出す面構成の秘密

トヨタ 14代目 新型 クラウン ボディサイドのフォルム

AO:サイドのキャラクターラインがピシッと立っているような気がしたのですが。

F:断面を変えているのです。旧型ではキャラクターラインの下を膨らませる断面でしたが、新型では張りの強い面にしました。その分キャラクターラインが外側に出たので、上は水平に近い面として、フェンダーの面とつなげ、オーガニックな雰囲気を強調したのです。

すぐ下のドアハンドルの部分に、手を入れるための窪みをあとからプレスするので歪みが出やすいのですが、生産技術のほうで工夫をしてくれて、スムーズな成形ができました。この点もリスクを恐れず攻めた結果だと思っています。

クラウンならではの要件を満たしながらもスポーティなフォルムを実現

【DESIGNER’S ROOM】トヨタ 新型 クラウン デザイナーインタビュー/トヨタデザイン部 グループ長 藤吉 正一トヨタ 14代目 新型 クラウン ロイヤル リア周り

AO:リアはクラウンとしてはかなり絞り込まれている印象を受けます。

F:絞り込んであるように見せているのです。前後フェンダー間のパネルが、少し内側にくびれていて、それが後輪のところで一度全幅に戻り、また絞り込んでいるので、そう見えるのです。

ただオーナーさんのコメントでは、友達といっしょにゴルフに行くという方がやはり多かったので、ゴルフバッグを4セット積めることはマストでした。しかも今回はハイブリッドでも4個積めるように工夫しています。だから絞り込んでいても、リッドの開口幅は維持しています。ゴルフバッグ積み降ろしのテストは10回以上繰り返しました。このあたりがクラウンらしさではないでしょうか。

1800mmという限られた車幅の中で、フェンダーの張り出し感やタイヤとのツライチ感を出すため、新型クラウンではフェンダーアーチの端のヘムフランジをやや内側に曲げている。

AO:リアフェンダーにも凝った造形を入れたとのことですが。

F:全幅は国内のタワーパーキングを考えて、1800㎜に抑えました。クラウンは日本生まれ日本育ちですから、ここを外してはいけません。その中でトレッドを10㎜拡大しましたが、それ以上の張り出し感を出すために、フェンダーアーチの端のヘムフランジをやや内側に曲げています。

生産技術部門の部長たちを集めて、ヘムフランジが垂直のものと、やや内側に曲げたものを見比べてもらって、効果を実感してもらい、生産化の承諾をもらいました。

リアランプの細部にまで宿るこだわり

トヨタ 14代目 新型 クラウン ロイヤル リアコンビランプトヨタ 14代目 新型 クラウン アスリート リアコンビランプ

AO:リアコンビランプについて工夫した点を教えてください。

F:ロイヤルは赤い部分をすべてLED化しました。その上で光輝部分とそれ以外の部分のメリハリを出して、鳥が翼を広げたような雰囲気を出しました。

これを表現するために、リフレクターをバンパーに移動させるとともに、ウインカーとバックアップランプを下に収めて、赤と白というシンプルなコンビネーションにしています。

一方のアスリートは、旧型に続いて丸形を採用しています。86もそうですが、トヨタのスポーツモデルは丸型でアグレッシブさを表現しているモデルがいくつかあります。ただ今回は上端を斜めにカットして、鷹や鷲など猛禽類の鋭い眼光を表現しました。

インテリアにも見え隠れする伝統と革新の融合

トヨタ 14代目 新型 クラウン ロイヤル インテリア

AO:インテリアは別の方が担当されたとのことですが、エクステリアデザインと関連している部分はあるのでしょうか。

F:Aピラーを立てたことに合わせて、インパネ上面のラインを緩くカーブさせました。

クルマというのは左右に揺れながら走るものですが、このラインを直線にすると、揺れが大きく感じるのです。でもカーブしていれば揺れは目立ちません。

造形的なテーマでは、包む、重なる、表裏など、日本の伝統的なテーマを取り入れながら、マルチオペレーションタッチを採用することで、トヨタ車でいちばん多いんじゃないかと言われていたスイッチ類を整理できました。伝統と革新をうまく融合させたと思っています。

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