トヨタ クラウン 新型車解説(2/3)
- 筆者:
- カメラマン:島村栄二
気品と伝統が織り成す、上質な室内空間
新型クラウンのインテリアは、まず2,850mmのロングホイールベースを設定し、前後席間距離を960mm確保することにより、後席乗員の膝まわりや足元にゆとりを持たせている。インストルメントパネルは、ドアトリムとの見切りを外に出し、横基調の広がりを感じさせている。一方、センター部は前後方向の流れを基調としたデザインとし、ドライビングプレジャーを高める運転席にまとまっている。
センタークラスターでは、スイッチの大型化を図るとともに、機能別に配置し、使用性を高めている。また運転席まわりのスイッチ類も運動制御系(走行モード、VSC、OFF)はセンターコンソールに、運転支援系はステアリングパッドに、ボディ制御系(ミラー、サンシェード)は運転席右側にまとめて配置し、ドライバーがすばやく正確に操作できるように配慮されている。オーナメントパネルは、表面処理を施し、本木に近い質感を実現したつや消しタイプの木目調パネル(茶系:ロイヤルシリーズ、黒系:アスリート)に、また見る角度によって表情や奥行きが変化して見える幾何学調パネル(ハイブリッド)を設定している。
計器類に関しては、ハイブリッドに背景ウェーブ処理や、フェードイン、フェードアウトなどのアニメーション演出を施した、世界初となるファイングラフィックメーターを採用。またアスリートとロイヤルサルーンには、オプティトロンメーターを採用している。
シートは、本革とファブリックの2種類のシート表皮を設定。クッションは、表皮下のカバーパッドとパッドの厚みを増し、心地よい柔らかさを持たせ、クッション自体も厚くすることで座り心地を高めている。色は、シェル(アスリートを除く)、ダークブラウン(ロイヤルシリーズを除く)、グレーの3色を設定しており、どれも新型クラウンに相応しい品格ある色を設定している。
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