トヨタ 新型カローラアクシオ&カローラフィールダー ミニ試乗レポート/渡辺陽一郎(2/3)

  • 筆者: 渡辺 陽一郎
  • カメラマン:小林岳夫/オートックワン編集部
トヨタ 新型カローラアクシオ&カローラフィールダー ミニ試乗レポート/渡辺陽一郎
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居住性は従来と同等で、質感の不満はほぼ解消された

トヨタ 新型カローラフィールダー HYBRID G“W×B”

新型カローラの車内を見ると、インパネ周辺の質感が高まった。特に注目されるのが助手席の前側に装着されたパネルで、従来型では「ハイブリッドG」専用だった合成皮革を「1.5G」などにも使っている。ベーシックな「1.5X」の幾何学模様も、今ではオーソドックスながら革調に変わって見栄えが良い。

最近のトヨタのコンパクトな車種の場合、フルモデルチェンジを行うと、燃費が向上する代わりに内装の質感、乗り心地、快適装備などのレベルを下げるケースが散見される。カローラアクシオ&カローラフィールダー、ヴィッツ、パッソなどがそれだ。新規投入車種のアクアも、発売当初はノイズが目立った。

トヨタ 新型カローラフィールダー HYBRID G“W×B”トヨタ 新型カローラフィールダー HYBRID G“W×B”

そこをマイナーチェンジで修正するパターンが多い。現行カローラアクシオ&カローラフィールダーも、2013年8月にハイブリッドモデルを追加した時に、スポット溶接箇所の拡大、ボディ底面に補強パーツを加えるといったテコ入れを行った。これに続くのが今回のマイナーチェンジだ。アクアとヴィッツも、2014年のマイナーチェンジで溶接箇所を増やしている。

ユーザーとしては、「溶接箇所などは最初から対策して欲しい」と考えるだろう。特にフルモデルチェンジを受けて、燃費が向上するとはいえ、質感や乗り心地が下がるのは困る。

この点を開発者に尋ねると、「近年はコストダウンの影響が大きい。新しい環境技術の採用、新型エンジンの搭載、安全装備の充実といった改善を施しながら、売れ行きを考えると価格は高められない。なので質感などに皺寄せがくる場合がある」とのことだった。

割り切れない気持ちは残るものの、新型カローラアクシオ&カローラフィールダーの内外装を見る限り、質感の不満はほぼ解消された。居住性は従来と同じだが、後席にも相応の空間があり、大人4名の乗車は十分に可能だ。

ハイブリッドシステムの効率がアップに伴い、燃費も向上!

自動車評論家の渡辺陽一郎さん新型カローラフィールダー

まず試乗したのは、カローラフィールダーハイブリッド。上級のGではなく、ベーシックな標準タイプになる。今回のマイナーチェンジでは、ハイブリッドシステムの効率を高め、JC08モード燃費がカローラアクシオ&カローラフィールダーともに従来の33km/Lから33.8km/Lに向上した。

運転感覚は以前と大差なく、発進時はハイブリッドらしくモーター駆動のみで滑らかだ。動力性能にも不足はなく、ほぼ無音に近い状態で速度を高める。

この後、時速20~30km付近でエンジンが始動したが、ノイズが一気に増す印象はない。エンジンが始動したことは分かるが、違和感は生じない。

装着されていたタイヤは15インチの175/65R15で、指定空気圧は230kPa。さほど高くないが、タイヤが転がり抵抗を抑えたタイプとあって、乗り心地は硬めだ。路上のデコボコを細かく拾いやすい。購入する時は試乗車で確認したい。

[次ページへ続く]

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渡辺 陽一郎
筆者渡辺 陽一郎

1961年生まれ。自動車月刊誌の編集長を約10年務めた後、フリーランスのカーライフ・ジャーナリストに転向。「読者の皆さまに怪我を負わせない、損をさせないこと」が最も重要なテーマと考え、クルマを使う人達の視点から、問題提起のある執筆を心がけている。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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