トヨタの本命、新型カムリがプリウス超える?セダン人気復活なるか!

トヨタの本命、新型カムリがプリウス超える?セダン人気復活なるか!
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日本での発売は7月10日、新型カムリの予約注文はすでに始まっている。

クルマ好きの間で話題になっているトヨタ 新型カムリの発売は7月10日だが、販売店では早くも価格を明らかにして予約受注を受け付けている。6月中旬からはメーカーに注文を入れているという。

つまり、発売の約1か月前から実質的に売っていると考えて良い。ただし正式な発売は7月10日だから、販売店で試乗車を運転できるのは7月中旬以降だろう。従って新型カムリを買いたいユーザーは「乗らずに契約するか、それとも納期遅延のリスクを覚悟で試乗してから契約するか」という選択を迫られる。

販売店でも「試乗してから注文すると、納車が年末になる可能性もある」という。最近は各メーカーとも、生産や納車の都合を優先させて受注を開始しており、売り方が以前に比べると不親切になった。

>>新型カムリのフルモデルチェンジを徹底解説!価格やデザインなど、最新情報はこちら

新型カムリのパワートレインはハイブリッドのみ。価格は329万円から。

トヨタ新型カムリ 北米仕様

日本で販売される新型カムリは、先代型と同様、直列4気筒の2.5リッターエンジンをベースにしたハイブリッドのみになる。ノーマルエンジン車は用意されない。

また先般の北米自動車ショーでは、ノーマルタイプのXLEと、外観をスポーティに仕上げたXSEと呼ばれるグレードがあったが、日本で販売されるのはノーマルタイプのみだ。

グレードは3種類が設定され、価格の最も安いX、上級のG、最上級のGレザーパッケージとなる。3グレードの価格は下記を参照していただきたい。

■新型カムリのグレードと価格(販売店調べ)

・X:329万4000円

・G:349万9200円

・Gレザーパッケージ:419万5800円

ハイブリッド専用モデルとあって注目されるのはJC08モード燃費で、Xは33.4km/Lに達する。Gも28.4km/Lだから、Lサイズのセダンとしては優れた燃費数値になる。今までは全長が4800mm、全幅が1800mmを超えるLサイズセダンの燃費ナンバーワンは、ホンダ アコードハイブリッドLXの31.6km/Lだった(ハイブリッドEXは30km/L)から、新型カムリXはアコードの数値を上まわることになる。

低燃費を実現できた背景にあるのは、ハイブリッドシステムを大幅に刷新することだ。エンジンは直列4気筒2.5リッターをベースにしたタイプで以前と同様ながら、効率は大幅に高められた。

新型はボディサイズが若干拡大

トヨタ新型カムリ 北米仕様

ボディサイズは全長が4885mm、全幅が1840mm、全高が1440mm、ホイールベース(前輪と後輪の間隔)は2825mmになる。現行型に比べると35mm長く、15mm広く、30mm低い。ホイールベースは50mm伸ばされた。先代型と比べて大差はないが、若干拡大されている。

ホイールベースが50mm伸びると、後席の足元空間が広がりそうだが、実際はあまり差が生じない。全高が30mm下がることで前席の床と座面の間隔が減り、スライド位置が後方に寄って乗員の配置が少し変わるためだ。

それでも現行型と同等の余裕は確保されるから十分に広い。身長170cmの大人4名が乗車して、後席に座る乗員の膝先には握りコブシ3つ分程度の余裕が確保されるだろう。むしろ気になるのは着座姿勢で、座る位置が少し下がることにより、若干膝が持ち上がる感覚になるかも知れない。現行型から代替えするなら、居住性を確認する必要がありそうだ。

車両重量はXが1540kg、Gは1570kg、Gレザーパッケージは1600kgとなる。Xの車両重量は現行型の標準仕様と同じだが、Gレザーパッケージは50kgほど重い。

早くも新型カムリの価格と人気グレードが判明。売れ筋はGグレードだ。

価格が300万円を軽く超えるので、装備は全般的に充実している。Xにも緊急自動ブレーキを作動できて、車間距離の制御機能も備わるToyota Safety Sense P(トヨタセーフティセンスP)、サイド&カーテンエアバッグなどが標準装着される。

外装パーツでは、アルミホイールはすべてのグレードに標準装着されるが、サイズはそれぞれ異なり、Xが16インチ、Gは17インチ、Gレザーパッケージは現行型に設定のない18インチだ。16/17/18インチをグレードに応じて使い分け、アルミホイールの形状も異なる。18インチのデザインはスポーティで、G以上のグレードにはマフラーカッターも装着した。

内装ではXのシート調節は手動式だが、Gになると電動機能が備わり、レザーパッケージには当然ながら本革シートが標準装着される。カーナビは、Xはディーラーオプションのみ、Gはディーラーオプションとメーカーオプションの両方があり、Gレザーパッケージは標準装着とした。そのためにGレザーパッケージの価格は、Gに比べて70万円近い上乗せになる。Xの装備は割り切られ、100V/1500Wの電源コンセントなどを装着できない。

これらのオプションへの発展性も含めると、売れ筋グレードはGになる。Xは価格を抑えた燃費スペシャル的な位置付けだ。販売店でも「Gの人気が高い」という。

>>話題の新型カムリを写真でチェック(画像56枚)

日本仕様のカムリには、XSEの代わりにTRDやモデリスタのカスタムモデルを用意

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なおドレスアップモデルとしては、モデリスタのほかにTRDも設定され、選択の幅を広げている。前述のXSEに相当するスポーティな仕様が用意されないため、その代わりにTRDを設定したとも受け取られる。

もっとも今後、仮にカムリが好調に売れると、XSEのようなフロントマスクの仕様を加える可能性はあるだろう。販売店でも「グレード追加の可能性があることを(トヨタ側が)ほのめかしていた」という。

今回のカムリは最初の「フルTNGA/トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー」に位置付けられる。「TNGA」とはプラットフォームなども含めてトヨタの新しい車両開発、製造方法などを示すクルマ造りの指針で、プリウスやC-HRもTNGAとされるが、ハイブリッドのユニットは新開発ではない。その点で新型カムリは、大幅に造り替えることが注目される。

販売店は、現行型はトヨタカローラ店のみが扱うが、新型ではトヨペット店とネッツトヨタ店も加わる(東京都はトヨタ店を含めた全店扱い)。大半の地域のトヨタ店は、クラウンと競争することを心配して扱わせないようだが、3系列の併売にするなら全店で扱った方がスッキリするだろう。

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装備も充実のGグレードで350万円なら買い得!?新型カムリの評価やいかに

トヨタ新型カムリ 日本仕様

現行カムリハイブリッドGパッケージの価格は342万7527円で、緊急自動ブレーキを作動できる設計の古いプリクラッシュセーフティシステムはオプション設定だ。

この点も考えると、新型カムリはJC08モード燃費を従来の23.4km/Lから28.4km/Lに向上させ、Toyota Safety Sense Pも標準装着してGの価格が349万9200円なら、多少は買い得になるといえそうだ。28.4km/Lの燃費数値も、世界基準となるWLTPの導入を控えているため、無理に達成したものではないだろう。

2017年6月にトヨタアクアがマイナーチェンジを行ったが、主力グレードのJC08モード燃費は34.4km/Lだから、カムリの一新で設計の古さが目立ってきた。だからといって、ボディが大柄で価格が約350万円のカムリは簡単に買えるクルマではない。アクアが古いとなれば、結局はプリウスに行き着く。その外観が飛躍したことで、C-HRにユーザーが移っている現実もある。

新型カムリからも分かるようにトヨタはハイブリッドの優れた技術を備えているが、肝心のクルマ選びになると難しいところがあるわけだ。プリウスの今後のマイナーチェンジに期待しているユーザーは、少なくないと思う。ハイブリッドの本流となるプリウスをしっかり造り込むことで、上級に位置するカムリの価値も際立ってくる。

[Text:渡辺陽一郎]

>>トヨタがついに決断! マークX、SAIを廃止し、新型カムリに集約する理由

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渡辺 陽一郎
筆者渡辺 陽一郎

1961年生まれ。自動車月刊誌の編集長を約10年務めた後、フリーランスのカーライフ・ジャーナリストに転向。「読者の皆さまに怪我を負わせない、損をさせないこと」が最も重要なテーマと考え、クルマを使う人達の視点から、問題提起のある執筆を心がけている。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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