トヨタのCセグメント世界戦略車「オーリス」にハイブリッド搭載モデルが登場!トヨタ オーリス新型車解説(3/3)

トヨタのCセグメント世界戦略車「オーリス」にハイブリッド搭載モデルが登場!トヨタ オーリス新型車解説
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新たにRSパッケージを追加

トヨタ 新型オーリス 120T RS Packagトヨタ 新型オーリス 120T RS Packag

またオーリスは従来から1.2リッターのターボを搭載した120Tを用意しているが、これには新たにRSパッケージが加わった。価格は120Tと同額で259万37円になる。

120T・RSパッケージには、17インチアルミホイール(120Tのオプション価格は12万2040円)、フロント/リアバンパースポイラーなどが加わり、120Tに備わるウルトラスエード×本革シート生地、運転席と助手席のシートヒーターなどは省かれる。それでも4万円くらいはRSパッケージが買い得だ。

そこで「オーリスの中でどれがベストか?」を考えると、ハイブリッドか、1.5リッターのノーマルエンジンを搭載した150X・Sパッケージ(208万5382円)に絞られる。150X・Sパッケージは、ベーシックな150Xにアルミホイール、LEDヘッドランプ、ディスプレイのカラー化などを加えて、価格アップは19万2437円だから妥当だろう。

ターボは割高だ。装備の違いを補正しても、1.5リッターエンジンの価格を21万円ほど上まわる。ノーマルタイプの1.8リッターエンジンも同様に高い。

オーリス HYBRID(欧州モデル)

となれば、やはり1.5リッターとハイブリッドの一騎打ちだ。

ハイブリッドは、150X・Sパッケージに比べて53万5091円高いが、本革シート生地など装備の違いを差し引くと37万円くらいに縮まる。さらに減税額の違いも加味すれば31万円だ。オーリスの場合、1.5リッターエンジン搭載車の価格が少し高いので、ハイブリッドとの差額が縮まりやすい。

オーリス HYBRID(欧州モデル)

そして150X・SパッケージのJC08モード燃費は18.2km/L。実用燃費をJC08モードの85%、レギュラーガソリンの価格を1リッター当たり130円(今は120円以下だが値上げ分を含める)とすれば、9万kmを走った頃に、実質価格差の31万円を燃料代の差額で取り戻せる。

ハイブリッドは動力性能にも余裕があるから、差し引いて考える必要はあるが、1年間の走行距離が1万km以内なら、1.5リッターのノーマルエンジンを推奨する。

逆に1年間に1万5000km程度を走るなら、ハイブリッドが買い得だ。

トヨタにとって、ハイブリッドはスバルの水平対向エンジンのようなもの

オーリス HYBRID(欧州モデル)オーリス HYBRID(欧州モデル)

このように見るとオーリスハイブリッドは意外に推奨できるクルマになりそうだが、安全装備のToyota Safety Sense Cは、長距離移動が想定されるオーリスには合わない。

というか、緊急自動ブレーキの速度上限が中途半端で歩行者も見分けられないこの機能は廃止して、プリウスのToyota Safety Sense Pに統合すべきだろう。現状では価格がToyota Safety Sense Cに比べて3万円少々高いが、採用車種が増えれば差額も縮まる。全車が高い安全性能を備えれば、トヨタにとっても強いセールスポイントになるはずだ。

それにしても、現行オーリスの発売から3年半以上を経過してハイブリッドの投入というのは、タイミングとして少し遅かった。もっと早く発売していれば、インプレッサスポーツやアクセラスポーツと、互角の売れ行きになった可能性もある。

今のトヨタにとって、ハイブリッドはスバルの水平対向エンジンのようなものだ。ポルテ&スペイド、マークXなどにも搭載して、個性を際立たせるのが良いだろう。

トヨタ オーリスのライバルに当たるスバル インプレッサスポーツHVトヨタ オーリスのライバルに当たるマツダ アクセラスポーツトヨタ ポルテトヨタ スペイドトヨタ マークX
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渡辺 陽一郎
筆者渡辺 陽一郎

1961年生まれ。自動車月刊誌の編集長を約10年務めた後、フリーランスのカーライフ・ジャーナリストに転向。「読者の皆さまに怪我を負わせない、損をさせないこと」が最も重要なテーマと考え、クルマを使う人達の視点から、問題提起のある執筆を心がけている。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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