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新型車解説 2012/8/20 13:18

新型オーリス(トヨタ) 新型車解説(2012年フルモデルチェンジ)(3/3)

関連: トヨタ オーリス Text: 渡辺 陽一郎 Photo: 茂呂幸正
新型オーリス(トヨタ) 新型車解説(2012年フルモデルチェンジ)

エンジン排気量は先代と変わらず

トヨタ 新型オーリスRS エンジンルーム

新型オーリスのエンジンは先代オーリスと同様、1.5リッターと1.8リッターを用意する。

1.5リッターはカローラやポルテ&スペイドが搭載する新開発のタイプで、最高出力は108馬力(6000回転)、最大トルクは13.9kg-m(4800回転)だ。1.8リッターは当然ながらパワフル。無段変速ATのCVTに組み合わせられる仕様で、最高出力は143馬力(6200回転)、最大トルクは17.6kg-m(4000回転)に達する。

CVTも新しく、効率の向上と併せて1.8リッターモデルにはスポーツモード時の「ステップ変速制御」を採用した。有段式ATのようにエンジン回転の上下動を伴いながら速度を高め、吹け上がりの良さを実感できる。

サスペンションはフロント側は全車がストラット式を採用するが、リヤ側は異なる。1.5リッターの2WDモデルはトーションビームの車軸式だが、1.8リッター(2WDのみ)と1.5リッターの4WDはダブルウイッシュボーンによる独立式だ。

先代オーリスでダブルウイッシュボーンを採用するのは4WDのみだったから、1.8リッターの2WDはリヤサスペンションの形状が上級化されている。先代型に比べると、ドアの開口部などを補強してボディ剛性を向上。「ねじれ剛性」は10%向上し、走行安定性と乗り心地がバランス良く高められた。

新型オーリスのグレード構成は1.5リッターが「150X」、1.8リッターが「180G」と「RS」になる。4WDは「150X」のみ。先代型に設定されていた「180G」の4WD仕様は省かれた。

トヨタ 新型オーリスRS シフトノブ

新型オーリスでユニークなのは1.8リッターのRS。

ATのCVT仕様を選べない6速MT(マニュアルトランスミッション)専用のグレードだ。CVTを採用する180Gとはエンジンのチューニングも異なり、最高出力は1馬力のアップにとどまるが、最大トルクは8kg-m上まわる18.4kg-m。

しかも最大トルクの発生回転数を4000回転から3800回転に引き下げたため、力強い運転感を味わえる。

トヨタ 新型オーリスRS フロントエクステリアトヨタ 新型オーリスRS リアエクステリアトヨタ 新型オーリスRS フロントビュートヨタ 新型オーリスRS リアビュートヨタ 新型オーリスRS サイドビュー

新型オーリスの安全装備については、横滑り防止装置は全車に標準装着され、サイド&カーテンエアバッグはオプション設定。ヘッドランプは曲がる方向を照らすインテリジェントAFSで、ディスチャージヘッドランプと併せてSパッケージを中心に幅広いグレードに標準装着した。

180G・Sパッケージでは、対向車を検知して自動的にハイ/ロービームを切り換える「オートマチックハイビーム」もオプションで選べる。

環境技術としては、アイドリングストップを150Xにオプション設定した。

価格面では1.8リッターはやや割高、燃費・減税など考慮すると150Xがおすすめ

新型オーリスのグレード選択だが、まずはエンジンを考えたい。車両重量が1200kgを超えるので、動力性能とのバランスを考えれば、1.8リッターとの相性が良い。

ただし、価格が20万円以上も高まる。1.8リッターのリヤサスペンションはダブルウイッシュボーン式にグレードアップするが、150Xの4WD仕様は、4輪駆動システムとダブルウイッシュボーン式を組み合わせて18.9万円の価格上昇だ。

サスペンションの変更コストは価格に反映させていない。カローラアクシオの1.3リッターと1.5リッターの価格差が4.5万円に収まることなども踏まえると、1.8リッターエンジン搭載車は、1.5リッターに対して少なくとも10万円は割高になる。

また、JC08モード燃費は150Xが18.2km/Lで180Gは16km/L。RSは6速MTの計測方法が不利に働くこともあって14.4km/Lまで下がる。この燃費の違いはエコカー減税の対応でも明暗を分け、150Xは50%の減税、アイドリングストップ装着車は19.2km/Lだから75%の減税だ。一方、1.8リッターモデルは減税対象外になる。

以上の点を考慮すると、新型オーリスにおけるベストグレードは179万円の150X。アルミホイールやディスチャージヘッドランプが欲しい場合は、150X・Sパッケージを選ぶのが良い。Sパッケージは19万円の価格上昇だが、プラスされる装備と価格のバランスは取れており、妥当な設定だ。

渋滞の多い地域のユーザーは、アイドリングストップの装着も検討したい。減税額の違いで、実質的な価格上昇を抑えられる。1.8リッターモデルは高速道路や峠道を使った長距離移動の機会が多いユーザーに向くが、前述のように価格が割高で減税対象にも入らず、現状では選択しにくい。

180Gの価格は206万円。ミニバンのウィッシュ1.8Xが185万円といった価格バランスを考えると、他車との比較でも割高になる。

トヨタ 新型オーリスRS フロントフェイス2

もっとも、6速MT専用になる1.8リッターのRSは、買い得ではないがベテランのクルマ好きに受けそうなグレードだ。

新型オーリスのコンセプトも「カッコ良く意のままに操れるスポーツハッチバック」という点に置かれ、整合性が取れている。

とはいえ、RSが6速MT専用では日本では売りにくい。アクセルのダイレクトな操作感覚を味わえるCVT、さらにいえばフォルクスワーゲンのDSGに相当する6速MTベースのATを与えてから、本領を発揮することになるだろう。

日本車の売れ筋ゾーンには入らないクルマだが、それゆえに趣味性が強く、クルマ好きとしては今後の発展が楽しみだ。

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